ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

苦労人

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ジム・ハーマンがツアープロになったのは2000年、22歳の時。
それから11年かけてPGAツアー出場権を手に入れ、16年目にしてやっと念願の初勝利を挙げた...そして、それは2016年のマスターズへの最終切符だった。
今迄のPGAツアーでの最高位は4位、唯一の勝利はウェブドットコムツアーでの1勝のみ。

ネットで彼の情報を探しても、何処でも名前とほんの最小限の情報しか得られない程「無名」のプロゴルファー。
38歳(1977年生まれ)と言う年齢は、(タイガー・ウッズが40歳と言う事と比べれば判るけれど)現代の多くのプロにとっては力が衰えて引退する年齢とも言える。
そんな無名のプロが初勝利を得た上で、来週のマスターズに初出場を果たす。

泣き顔を隠す為に、わざわざサングラスをかけてインタビューに望んだ彼の姿に、ちょっと感動した。
勿論彼の長い間の下積みの苦労が報われて、そのアメリカンドリームが果たされたからと言って、来週のマスターズで夢のような活躍が出来るとは彼自身思ってもいないだろうが....ゴルファーとなった者全てが参加を夢見るあの「マスターズ」で、オーガスタのフェアウェイを歩きながら、彼は「プロゴルファーになって良かった」とまた泣くかもしれないなあ。

桜の花が散り始めて、時は春。
花粉はまだまだ飛んでいるけれど、今週末にはあの「花のマスターズ」。
ゴルファー達の夢のお祭り晴れ舞台...オレには遅咲きの夢も苦労が報われる舞台なんかも無いけれど、今年は彼の気持ちになって、一緒に歩く夢でも見ようとするか。

深夜からテレビを見ながら酒飲んで、ゴルフシーズンの到来をゆっくりしみじみ感じたら...いよいよあと何回残っているか判らない、自分のゴルフのラウンドをスタートさせる事にしよう。