ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

「そりゃ、あんまりだ」って話...(「メリーのゴルフ奮戦記」(終の住処)の記事から)

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最近、なかなか面白いブログ記事にはお目にかかれないが、この「メリーのゴルフ奮戦記」(終の住処)
は、最新のアメリカツアーの情報などを面白おかしく伝えて頂けるので、毎日覗いている俺のお気に入りのブログだ。

そのブログの記事でずっと気になっていた4月29日の記事「やっとプロゴルフの話」「メリーのゴルフ奮戦記」(終の住処)から、どうしてもこの記事を書きたくなった。
はじめに読んだ時には、思わず吹き出して「可哀想に」という感想。

まずはメリーさんの元記事を読んで頂くのが一番だが...一応記事の大まかな内容を書くと、コロナ騒ぎで世界中でゴルフツアーが開催延期になっている「今だから」の話だ。

大きな試合というものは世界中で全く開催されていないんだけど、メリーさんの記事によると、アメリカではそれぞれのゴルフコースや個人の主催による小さな試合は各地で開催されているらしい。
それは、賞金総額400万円、優勝賞金70万くらいの3日間の試合とか、やはり3日間の試合で優勝賞金60万円くらいとかの、非常に小さな規模の無名のプロたちの地方のミニツアーらしい。
3日間の試合、優勝で50万円、10位での賞金が15万円くらい...ってことは、交通費や宿泊費が発生するような遠方からの参加ではとてもプラスにはならないから、ツアー通算の順位に特典があるとか優勝者に特典があるとかでなければ、参加者は主に地元にいる食えない無名プロたちで、地元での名誉や生活費稼ぎに必死の人達だろうと想像できる。

つまり例えてみれば、村の力自慢の相撲大会で優勝商品は(滅多に食えないような)牛肉で、参加者は貧乏な家族に美味いものを食わせるために負けられない試合を必死に戦うって...そんな感じだろう。
「今年は俺が」って自信のあるやつも何人か居たはずだ。

そこにだ。
突然、大相撲の関取が「あ、俺も出る」って言って、参加して来た!
...みたいなもんだ。
当然、優勝しちゃうよなあ...
楽勝かどうかは知らないけれど、実力差は歴然としかいいようがない。

アレックス・ケフカ...ブルックス・ケプカにそっくりな名前だけど、ドイツ人でヨーロッパツアー4勝、チャレンジツアー4勝、PGAツアー1勝の「中堅プロ」。
派手な存在ではないが、PGAツアーメンバーの実力は田舎の小さなミニツアーに参加するプロ達の中では図抜けている事だろう。
優勝賞金50万円ちょっとと70万円ちょっというミニツアーに3週間で2勝したという記事を読んで、目の前でご馳走を掻っ攫われた地方の無名プロたちの嘆きが伝わってくるような気がしたのだ。
本人の参加理由は「試合が無いので勝負勘を養う為」という事らしいから、それも気持ちは分かるけど。

つい、思ってしまう...もしもブルックス・ケプカクラスのトッププロがこういう試合に参加して、ぶっちぎりで優勝して、たったの(彼にとって)50万円の賞金を掻っ攫って行ったら...どんな話題になったやら。

 


(マスターズも全英オープンも中止の、こんな時代だからの話題だなあ...なんてエピソードでした。)