ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

コーリー・ペイビンのスイング

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土曜の夜と日曜の夜、仕事が一段落したあとゴルフネットワークで全英シニアオープンを見ていた。

試合そのものは最終日後半までランガーが独走していて、その後追い付かれてプレーオフ...荒天での中断があったりしたので結果にはあまり興味なく、時折映る懐かしいゴルファーの姿を見るのが楽しみだった。

自分的には昔「Mr.ゴルフ」と言うゴルフ漫画雑誌で、漫画の主役にして好評だったコーリー・ペイビンの今のゴルフに注目していた。
昔のペイビンは濃い鼻ひげとチリチリの髪の毛が特徴だったのに、今は鼻ひげも無く髪も白くなりすっかり別人の雰囲気になっていたが...スイングは昔と全く変わっていなかった。

昔漫画の主人公にしたのは、ペイビンが身長は170センチちょっと、足も手も短く指も短い...まるで平均的な日本人の体格と同じ、それなのに大男の飛ばし屋ぞろいのアメリカツアーで賞金王になったり、メジャーで勝ったりする彼のゴルフが日本人の参考になるのではないかと思ったから。

彼の「飛ばなさ」は昔から有名で、唯一勝ったメジャー....1995年の全米オープンでは、優勝争いをしていたグレグ・ノーマンがセカンドをミドルアイアンで打つ時に、何と4番ウッドで先に打って1・5mにつけて勝った。
飛ばないけれど彼の球捌きは見ていて面白く、世界マッチプレーなどでは全て曲がる球でホールを攻略して行く様がまるで幻想的に見えた。
セカンドをショートアイアンで打とうとする相手に、ロングアイアンでフックをかけたりスライスをかけたりして先にピンに寄せて行く彼の戦いぶりは実に美しいものだった。

そのペイビンのスイングは、打つ前に大根切りの様な素振りをしたあと、素振りと同じスピード力加減でボールにどちらかの回転をかけて打って行く。
力感は全く感じない...「え? ボール打ったの?」なんて思う程。

それが、久しぶりに見た全英シニアオープンでも同じだった。
ひょいっと打って終わり。

ああ、あれなら身体を痛めないなあ....
ペイビンはグローブを使わず、ウィークグリップでフェースをロールさせて打つ...職人的なスイングで、スイング自体を真似するのはかなり難しい。
でも、あの力感とリズムは真似出来る。
ちゃんとクラブフェースの芯でヒット出来れば、あの力感とリズムで十分ゴルフになる...

ちょっと練習場に行って、今の自分のスイングにこもっている「無駄な力」をそぎ落としてみたくなった。

...これからのマイブームは、コーリー・ペイビンてのも面白いかも。