ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

素振りの時には、右足かかとを上げない

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「素振りの時には、右足かかとを上げずにベタ足にして素振りをする」...ベルンハルト・ランガー。

ベルンハルト・ランガーは、メジャー2勝(1985年、1993年マスターズ)、ヨーロッパツアー賞金王2回(1981年、1984年)を誇る、ドイツのプロゴルファー。
アメリカで9勝、世界で67勝している。
現在はアメリカのチャンピオンズツアーで活躍中。

ベルンハルト・ランガーは、それほど飛距離も無く、パットも弱点とされているが、ショットメーカーとしての力がずば抜けている。
そのランガーが、ショットの前の素振りで意識してやるのが、右足のかかとを上げずにスイングする事。
彼は、かなりのフックグリップでフラットスイングというスタイルを変えずに、正確なショットを打ち続けるポイントがここにあると言う。

右足かかとを上げずにスイングすると、頭や右肩などの上体の前方への突っ込みを防止出来るし、左足へスウェイを防げる。
その上、左に壁が出来て右腕がしっかりと伸び、ボールを強く捉まえる事が出来る。
そうなると、上半身に無駄な力を入れずとも、飛距離は伸びるのだと。
勿論実際にボールを打つ時には、右足かかとは上がるし、左への体重移動もするが、この素振りの感覚が残っていると過剰な動きが防げると言う。

前に書いた、バレステロスの「右足かかとは上に上げる」というのも、やはり目的は右肩や頭などの上体の突っ込みと、左への過剰な移動を防止する事が目的だった。
このランガーの言葉もそうだが、世界一流のプロゴルファーでさえ、自分のスイングで上体が突っ込んで行くのを嫌って、これを確認するためにこんな風にチェックしている。
勿論実際のスイングでは誰もが右足かかとは上がるし、左へと寄って行くし、フィニッシュでは奇麗に膝を揃えて立っている。

我々平凡なアベレージゴルファーは、もう少しトップからダウン.インパクトでの右足の動きに注意した方がいいのかもしれない。
よくレッスン書などでは、「右足の蹴り」とか書かれているが、その「蹴る」という意識はどうしても右足の過剰な動きになりやすく、それが上体の突っ込みやスウェイを呼び込んでいるんじゃないだろうか?

我々レベルでは、ボールを飛ばしたければ腕力や上体に力が入り、それに加えて下半身も使って引っ叩けば最高に飛ぶはず...なんて思って思い切り足や腰を動かす人が大多数だろう。

ゴルフというのは、「本能の逆をやる事が正解」な事が多い。
ここは一つ、「上半身も下半身も使う」という本能に逆らって、「下半身、特に右足を大人しく使う」という事に注意してみると良いかも知れない。
世界的な一流プロが、そんなにも注意して使っている右足...ことによると、我々もうまく使えると「劇的にスイングが変わる!」し「劇的に飛ぶ!」...かもしれないぞ。