ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2010全英オープン 2日目

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テレビをつけると「強風のため、一時プレー中断中」だと。
風が売り物のリンクスコース「セント・アンドリュース」で、強風のためにプレーが中断したというのは初めてのことだとか。
確かに、グリーン上で置いたボールが風のために動いてしまうようでは、競技続行は不可能だろうけれど。

短いピンフラッグが風に大きくしなり、ヒースの穂が風に踊る様は「これぞ全英オープン」という風景で、広い荒涼とした空と海とリンクスの世界に感動する。
そしてここは、真夏だというのにセーターやジャンパーを着込み、海辺に遊ぶ人の姿も殆ど無い世界。
...本当に、こんなところでゴルフなんて遊びを始めるなんて...

去年、優勝争いをしたトム・ワトソンが、この全英オープンを最後に全英オープンから引退するという...それなのに、一緒に回っている石川しか映さないテレビ局の酷さにあきれて、ゴルフネットワークで中継を見ることにする。
まあ、こっちもタイガー中心なんで大差ないんだけれど。

石川は、本当に実力をつけて来たのがわかるゴルフをしているので、体力と気力が持てば優勝争いまであるかもしれないが、同じ映像を何度も何度も繰り返し流す時間があったら、ワトソンやデイリーやハリントン、ウェストウッドなど全英オープンに深く記録を残したプロ達の映像をなぜ流さないんだろうか、あのテレビ局は。
解説もレポーターもプロも、本心から石川のことを思って褒め上げているんだろうか。
彼の今のプレーを応援し、讃え、これからのことを期待し、心配し、まだ少年である年齢での可能性と不安を大人の(遥かに年上の)立場から冷静に見るのではなく、ひたすら「凄い、凄い」「素晴らしい」というだけのあのテレビ局の出演者達の声...

おだて上げ、祭り上げ、これ以上ないような言葉で褒めまくる声が、ただただ嘘くさく、うさんくさく聞こえてしまうのは俺だけだろうか。

予選ラウンドを通った日本人ゴルファーは、石川と谷口、それにぎりぎりで宮瀬がどうかというところ。
風が吹けば、今トップの選手がそのまま行くことはないと思うから、今年の全英オープンの優勝争いは面白くなる...ウェストウッド、ヒメネス、それにマクドウェル辺りのヨーロッパ勢とタイガー達アメリカ勢の対決が見所かな。

ああ、寝不足で眠い。
頭が働かない...