ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

あなたの両腕には...

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「ゴルフで大事なのは、力を抜くこと、ゆっくり振ること。 あなたの両腕には力が入り過ぎている」
...グレナ・コレット

グレナ・コレットは1920~30年代の、美人ゴルファーとして有名な女性。

ゴルフの格言で「力を抜け」という言葉は、本当に沢山出てくる。
だが、この「力を抜け」ということが実に難しい。
勿論力を入れ過ぎて、体中がガチガチになってしまうのが悪いなんて事はみんな判っていることだろう。
しかし、脱力し過ぎてデレデレスイングになっても、飛ばないし当たらないなんて事もみんな経験している事だと思う。

力を抜く加減がわからないのだ。
しかし、グレナ・コレットという美人ゴルファーは身長も160センチあまりで、残された写真を見ても女性として逞しいなんて言葉とは無縁な人のように見える。
そんな女性が『力を抜け』と言っている訳だから、我々が「普通に」スイングしようとしているつもりの力加減では、まだ強すぎるのだろう。

両腕もグリップも力を抜く...バイロン・ネルソンがこんな言葉を残している。
「スイングで本当に力が必要なのは、使ったクラブをバッグに戻す時だけだ」

使ったクラブをバッグに戻す時の力...思い当たるだろうか?
勿論、タイガー・ウッズがミスした後のクラブの戻し方を思い出してはいけない。
彼は虎を槍で刺し殺すくらいの勢いで、バッグにクラブをぶち込むんだから。

...普通に穏やかにクラブをバッグに戻す...あの力が最大だと言う。
それならグレナ・コレットが「あなたの両腕には力が入り過ぎている」というのも、意味が分かるだろう。

...まあ、やってみたけど難しい(笑)。
腕とグリップ、上半身と下半身、バックスイングとダウンスイング...バラバラに意識して考えると、とても出来たもんじゃない。
多いのが、力を抜いたらいろいろな間接が緩んでのタコ踊りスイングになる人。
グリップと腕の力を抜いたら、肘が曲がって膝が曲がって...締まりが全く無くなってしまう。
そして、力を抜いたつもりのスローモーションスイングも多い。
力を抜いたら全然飛ばない、という人がこれ...ヘッドを走らせる、ヘッドに仕事をさせるというのを忘れて、体とクラブヘッドと両方が寛いでしまっているだけなのだが...

...正しく力を抜ければ、ゴルフの大事な何かをつかめる。
多分、これこそ練習で習得すべき一番のポイントなんだろう...練習ボール思い切り引っ叩いて、飛ばした気になっているよりも。