ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

こんな時代に

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パソコンやインターネットが普及し、活字媒体が衰え、仕事のやり方が変わり、文化の有り様まで激変して行く時代の中で、普通の人々が苦しんでいる。
真面目に続けて来た熟練の仕事が、(コンピューターにとって替わられ)ある日突然無用の長物となる(印刷工など)。
あるいは今まであった仕事そのものが消滅してしまう(写植など)。
そんな環境が激変していく時代を見続けていると、以前にある哲学者が言ったとかいう「パソコンやインターネットは、社会を便利にするけれど人を幸せにはしない」との予言が当たっている事を認めざるを得ない。
真面目に生きる事や地道な努力が、馬鹿にされ否定されるような風潮さえ最近の空気には感じられる。
豊かになるのは、なにも生産せずにただ機を見て金を動かす投資家や、実態のない幻で金を集める詐欺師もどきの人ばかり。
そしてそれが時代のヒーローとなり、成功物語のモデルとなる。
そんなことが世界中で起きている。

それに関係ない我々の話。
困難な環境の中で、苦労していても前向きに生きている人が多い。
最近、そういう人達が周りに増えて、それぞれの健気な思いや生き方に共感して涙する事が多い。

何度目かの病に倒れた親友は、「ダメかもしれない」なんて言いながら、また共に酒を飲みかつ歌う事を楽しみにしてリハビリに励んでいる。
「男運が悪いから」と言う女性は、女手一つで子供を育て上げ、厳しい仕事に苦労しながらも、やがてまたゴルフを楽しめる時代が来る事を楽しみに、胸を張って生きている。
重い病気にかかったものとそれを支える肉親は、希望を捨てずに病と戦い、決して諦めない負けない戦いを果敢に挑んで行く。
夫の収入が少なくなったので、慣れない力仕事を真面目に勤める「箱入り」(だった)奥さんもいる。
節約に節約をして、ラウンドを続けようとする多くの貧乏ゴルファーがいる。
身体の怪我を、だましだまし工夫してゴルフを続けようとしている人がいる。

誰が悪いと言う訳ではないけれど、どこかおかしいこの時代。
...このまま時代が進んで行って、人は幸せになれるんだろうか?
大多数の人が「我慢」して頑張っているこの時代、いつかその我慢や頑張りが報われる時代が来るんだろうか...

今年は競技ゴルフに参加する予定が無いためか、練習もせずに酒を飲む日が多いなあ(笑)。
今日は天気が良いようだ。
みんな、無理せずに身体に気をつけて...