ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

テレビ中継

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ゴルフの試合のテレビ中継に興味が無くなって、どのくらい経つんだろう。
もちろんメジャーの試合、マスターズや全英オープン全米オープンなんかは相変わらず早起きしてテレビ中継を見ているんだけど。

日本のゴルフの試合は見なくなった...特に男子の試合の中継を見ることは殆どない。
ゴルフを始めた頃、好き嫌いは別として尾崎、青木、中島らが優勝争いをしていた試合をよく見ていた。
そうして、「ああ、ゴルフって言うのは格闘技なんだ」なんて、彼らの試合を見て思ったものだった。
...もちろん海外のメジャー、マスターズや全英オープンなんかは特別に熱を入れて見て、メジャーでの優勝争いをするようなゴルファーを憧れの目で見ていたものだった。
みんなクールでカッコ良く見えて(まあ、バレステロスのような例外もいたが、タイガーほど下品じゃなかったし)、自分もいつかあんな風にゴルフをしたいものだと思っていた。

...改めて、自分個人が日本のゴルフのテレビ中継に対する興味を無くしていった理由を考えると、野球におけるそれと同じ状況があるように思われる。
つまり、世界レベルの試合を普通に見られるようになると、今まで見て来た「日本」というローカルな地域の試合が二軍の試合のように色褪せて見えてしまうということ。
それとともに、テレビで見る「プロゴルファー」という存在が、特別な存在ではなく「ゴルフを職業にしている」人、というだけだと判ってしまったこと。

そして、自分たちの「やる」ゴルフは、スコアはプロには及びもつかないが、楽しみはそれぞれ人生までかけちゃう程面白い(これは、テレビで見ることの出来るプロの試合とは全く関係ない世界)という人が増えたこと。

今は、プロゴルファーがアマチュアヘボゴルファーの「上」にいて、アマやヘボのゴルファー達のお手本になる存在では全くなくなった、ということを皆が判って来たのではないだろうか。
つい先日の「ボールが動いた」ということで優勝取り消しの事件も、我々ヘボアマチュアでさえ(スタンスに入っていようとなかろうと)自分が近づいた時にボールが10センチ以上動けば同伴競技者に「今ボールが動いたけれど、どうしよう?」ぐらい言うだろう(ルールで罰打になるケースであってもなくても)。
黙ってそのまま打つ、ということが信じられない...それもメジャーをとったというゴルファーが。

...残念だけど、こんな事件を見ても、今プロゴルファーはアマチュアのお手本にはならない。
だから、これからもそういう意味で特別に魅力ある選手が現れない限り、テレビのゴルフ中継の視聴率は上がることはないような気がする。