ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

立ち上がるゴルファー

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今、マスコミ主導ではなく、純粋にゴルフを愛するアマチュアゴルファーの中から素晴らしい流れが起きようとしている。
プロの試合がどうだとか、新製品が飛ぶとか易しいとか、新技術でゴルフが変わるとか上達する、だとかいう宣伝だか広告だか取材だかわからないような情報に背を向けて、自分たちの美学と楽しみ方にこだわることから生まれて来た流れだ。

ひとつが、ファルコン松原さんやはなたれさん達が作り出した「ロングアイアニスト協会」による、「ロングアイアンさん」をもっと愛して、ロングアイアンでゴルフをもっと楽しもうという流れ。
雑誌なんかじゃあ「難しい」「打てない」「使えない」と断定され、ショートウッドやユーティリティー全盛となってしまった現在の状況に、「そんなことないぞ!」「ロングアイアンは打つと実に気持ちのよいクラブだ!」「ロングアイアンを使うとゴルフの楽しみがもっと深くなり、もっと楽しくなる!」「飛距離だって正確さだってロングアイアンは素晴らしい!」という主張を込めて、反旗を翻した。
俺的には、ロングアイアンは確かに難しいが、これを使うことによって何より「コースで風と友達になれる」のが楽しい。
去年ショートウッドを使ってみて、ショートウッドが「風を敵とする」というのがよくわかった。
「ショートウッドは風を嫌うようになるが、ロングアイアンは風と遊べる。」なのだ!
そして、ゴルフは自然と遊ぶゲームだ...俺は絶対にこの流れを応援する!

もう一つが、YASOさん、鞍馬仁さん達による「パーシモンマスターズの開催」。
既に歴史上の道具となってしまった、パーシモンドライバーの楽しみをもっと広げたいという流れ。
問題は既にパーシモンを作るメーカーはなく、パーシモンウッド自体が中古で探すしか手に入らないことと、何よりパーシモンにあっていた糸巻きバラタボールも、もう市場には存在しないこと。
自分でも昨年3ラウンド程、以前使っていたパーシモンを使ってみたけれど、タイトリストのV1くらいならパーシモンを痛めずにラウンドは出来そう。
ただし、自分の技術が今のデカヘッドドライバー(といっても425ccだけど)用になってしまっていて、ちゃんと当てることが難しかった...それが飛距離の凄い差になって現れて、いかに自分のスイングがいい加減かを思い知らされた。
この「今更?」という部分を押し切って、パーシモンを打つ楽しさを広げようとする流れを、俺は応援したい。
「目指すものはスコアだけ」なんて空しいぞ...本当に、野に遊ぶ楽しさは優雅な「バシュッ!」というパーシモンの音に象徴されるような気がするもの。


この二つの流れ、もっと大きく、もっと多くのゴルフ大好きゴルファーに広がればいい。
マスコミとメーカーの作り出す「最新の」「や「流行の」に関係なく。