ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

権現堂堤の夜桜

6日の夜、幸手の権現堂堤の夜桜を見に行って来た。

ちょっと夜桜見物には肌寒い気温だったが、日曜日が雨という予報で土曜日には見物客が集中して土手の桜並木の道を歩くことも大変だろうと、急遽娘の帰宅を待って車で出かけた。
6時半頃に家を出て約30分後に到着。
もし土曜日の昼間だったら、駐車場に入るのにも何時間もかかるくらい混雑するのは経験済みなので、肌寒い夜桜見物には空いていてちょうど良いと思ったが...みんなそう思っているらしく、駐車場も想像以上に多数の車で混雑していて、おまけに以前来た時には500円だった駐車料金が1000円になっていた(ネットではまだ500円になっているので気をつけて)。


足の痛みは大分楽になっていたものの、提灯の灯りだけの階段や泥道の凸凹を歩くにはヒヤヒヤさせられた。

という所で、肝心の桜はまだ5分咲き,,,空気は冷たく桜の花もまだ固く、蕾の方が多いように感じられて地面には花びらが一枚も落ちていない...まあ典型的「早すぎた花見」の風景。

この5分咲き(ホントは3〜4部咲きくらい)の寒い花見なのに、桜祭り週間の期間は7日までとなっている...今年は桜の開花予想は大ハズレってことだ。
しかし、近所の北越谷元荒川沿いの桜はコロナの後1回も開かれていないようだし、久しぶりに見る桜の木の下の沢山の露天の明るい光が、なんだか気持ちを浮き立たせる。

俺の大好きな桜吹雪は全く見ることが出来ないので、5部咲きの桜見物より「花より団子」の気持ち(本心はそれが目当てかな)...後は、好きな粉物に気持ちを集中する。

オレはまず「ケバブ」...かなり以前から上野の「モーゼスさんのケバブ」の大ファンのオレは、モーゼスさんと話すようになってから色々なところでケバブを食べているが、まだアレより美味いケバブにはあったことが無い。(モーゼスさんはあの決め手のソースは「ボクのママの味よ」と自慢していたっけ)。
で、ここの屋台ケバブの味のソースは東南アジアの甘辛ソースを使っていて、それなりに美味しかった。

美味しそうなたこ焼きは無かったので...と言うより、駐車料金の値上げで驚いていたが、屋台の食べ物の値上げにも驚いた。
以前500円だったものが600円くらいになるのは予想していたが、安いもので700円、大部分が800円となっている。
プラス全体に量が少なくなっていて、寒いので煮込みを頼もうとしたら値段が700円とか800円はともかくとして、その「器の小ささ」に娘や奥さんは驚いて買うのをやめた。
みんなで一杯なんてのは到底不可能で、普通に一口か二口で飲めるくらいの小さなカップ....材料費や天候不順で厳しいのは分かるけどな、...あんまりだ。

てなわけで、固く咲いて若い花びらの全然散らない桜の木の下で、オレはケバブと広島風お好み焼き、娘はサツマイモチップとじゃがバター、奥さんは揚げ餅と焼き餅をそれぞれ交換しながら食べて、寒さに震えながらの夜桜見物を終えて帰って来ました、という話。


桜祭りは明日で終わってしまうけど、桜吹雪の下を歩くのは来週の週末くらいの方が良さそうだ。
もう屋台は無いだろうけど、ここは昼間に黄色い菜の花と風に流れる桜吹雪の対比が美しく、それを見る方が絶対に良い筈。

 


時の流れと散り行く桜...
桜の散り際には、語り切れぬ万感の思いがある。