ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

マックのiPad airを買って...病院でも仕事をする気だぜ

ま、運命は運命でしょうがないんだが....
(だからって 何にもしないで死んで行く〜(「昭和ブルース」だわな)なんてトンデモないし。)

ありがたいことに今でも連載をやっている仕事は、いずれも新聞のニッカンゲンダイと共同通信
このデジタル中心となった狂気の世界に、紙媒体のクールな新聞は苦しい戦いをずっと続けている。
そういう所で何十年にもなる長期の連載をやらせてもらっている俺は、本当に幸運な男だ。
だからこそ、ここで俺が義理を欠いて連載休載や中止なんてことになったら、俺は悔いが残って申し訳無いったらない話...問題は始め3週間くらいと聞いていた入院が、基本治療1週間・観察3週間の4週間1サイクルだという事。
特に最初のサイクルは慎重に行うという事で、どうも4週間になりそうだ。
となると、流石に4週間の連載先行はちょっと無理な話,,,ならば、多分時間は有り余っている入院中のベッドの上でイラスト描けばいいじゃない、となる...というか、それしかない!

嫌いなデジタルの良いところは、ネットで繋がりさえすればメールで原稿を受け取り・メールでイラストを送る、なんて事が簡単にできる事。
デジタルソフトでイラストが描ければ、絵の具も他の画材も必要なく、何も問題は無いはず。

で、踏み切った「病院でイラスト描いて送る」体制作り。
まず、描く道具は最新のアイタブレット一択。
現在最新のタブレットは、俺がメインで使っているiMacより10年近く新しく、性能的にはずっと進化しているはず。
考えられる一番の問題は、そのタブレット用のお絵かきソフトがともかく使ったことの無いものばかりで、仕事用にまで慣れるのに苦労しそうな事。

の、心配の通り、緊急に大枚払って手に入れたアイパッドエアーは、紙の説明書は何もついてなくて「わからないことはネットで調べて」のスタンスで、どこをどう触ればどうなるかがさっぱりわからない(昭和のジジーには「なんて意地悪な」売り方だろう!)。
ストアで買わなくちゃいけないソフトだって、使い慣れたフォトショップ系のソフトは売ってなくて、アニメイラストを描く系のソフトが殆ど...これで描けるのか?。
ネットに繋ぐのにも娘の助けを借りて大汗を掻き、ソフトを買うのにも同じく大汗を掻き、これからソフトを使いこなすのにも大汗を掻く予定。

ああ、入院前だってのに、体力消耗が甚だしい。
これから2週間くらいで俺はこの「iPad使い」にならなくちゃいけないわけだが....今のアイパッドはヘッドフォンジャックが無く、外付けのハードディスクなんかもつけられず、全てにメールアドレスやIDやパスワードを請求され、決済は全てクレジットカードなどのカード決済なんだ...。

ああ、昭和生まれのじーさんには、こんな時代が「人にとって幸せで便利な時代」なんてとても思えやしませんがな。

いつかパソコンが普及し始めた頃に誰かが言った、「この技術は人間を便利にはさせるけれど、絶対に幸せにはしない」って言葉が真実だったと日々確信を深めて行く。


今、AIが持て囃されているけど、俺はあの言葉に続いて「やがてAIが普通の人間の息の根をとめるだろう」と予言しておく。

あの技術は「人から仕事を奪い、人を煽り、人を誘導し、人を騙し...結局人を不幸にする」
目を開き、耳を攲て、己の生の触感を信じて、見かけの美味しい技術に流されるなよ!

 

,,,でも俺はその前に...目の前のipadに慣れなきゃな。