ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

暑くて何にも出来ねえ日々に

暑くて散歩にも行けねえし、ストレッチしながら時々酒を飲む日々。
体重変わんないのに、腹だけ出てきてすぐに息が切れるのが嫌な感じ。
体のあちこちにガタが来ているのが自覚されて、布団から起き上がるんだって一仕事だ。


...気がつくと「俺もこんな歳になったのか...」なんて独り言がついつい出ている。

「たまには東京に出かけようか」なんて思っても、もうとっくに行きつけの店は無くなり、仕事をしていた出版社や新聞社も知り合いは殆どいなくなった。
今では全ての仕事がデジタル入稿になり、打ち合わせも原稿渡しも担当者と会うことは年に数回も無い。
かってのアナログ時代は、面倒であり疲れることはあってもそれを理由に都内に出て、いろんな冷やし中華を食べたり、誰かと酒を飲む機会を増やしたり、いい飲み屋を探して回ったり,,,そんな「無駄な時間」を楽しんでいた。
今、全く家を出なくても仕事が続けて行ける世の中になって思うのは、それなら「房総にでも住んでいたら楽しかったのに」なんて事...海もゴルフ場も近いし。


...どうも俺には懸命に頑張ってのし上がろうという情熱が欠けている。
若い頃に非常に良くしてくれた編集長から、「漫画週刊誌にカラー4ページの連載をやらないか」と誘われた時にも、その時には他の仕事で普通に食えていたので、「それを受けちゃうとゴルフも出来なくなるし、居酒屋でのんびりする事も出来なくなるし...」なんて理由で断ってしまった。
後で世話になっていた方にも怒られたし、自分でも「やらかしちまったか」なんて気にはなったけど...その頃は自分のペースで仕事が出来て、当時夏休みがあった子供ら連れてのキャンプやキャンピングカーでのぶらり旅も楽しめた...当然ゴルフや居酒屋飲みの時間も取れていた。
正直な話、俺はその生活に不満がなかった。
(その代わり、収入は増えず名前も知られる事は無かったけれど。)


そんな俺の人生が、なんとなくこんなイラストになって出て来た。
そうなんだよね、楽したいと思ったから家族一緒に雨露を凌さえすれば不満は無かったし...結局これは、昔絵を描き始めた時に日本の八百万の神様に願いをかけた事が叶ったという事だった。

その「願い事」の話は後で書くけど、その引き換えに「俺は地獄に落ちていいから」「でも家族は天国に行かせてくれ」とはその八百万の神さんたちと約束。

 

 

で、俺は今を生きている。
八百万の神さんたちに感謝して、頑張らないで、ケセラセラでセラビなんぞと嘯きながら(笑)。