ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

「ゴルフ」への疑問...2・もう他人にゴルフを勧められない

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ライの改善どころか「あるがままに打つ」と言う、俺の思っていたゴルフというゲームの大・大・大前提の基本中の基本が、R&AやUSGAによって「やらなくてもいい」と認定されていたとは.....

Golf1166さんに「R&AとUSGAは、2004年版のゴルフ規則から、ウィンタールールを認めた。」と教えて頂いた。
...いやあ、ショックだった。

 

このウィンタールールってのは、名目「冬場の悪天候に対してフェアなプレーを促進する」っていう大義名分でスタートしたものらしいが、結果としてそれはティーショットのボールがいったところが「フェアウェイではマットを敷いてその上にボールを置いて打つ」、「ラフではそのまま打っても良い」という2択を促すことになるようだ。
ウィンタールールは、seatakuさんの記事を読んで想像するに「冬季に成長しない芝の保護(ハイシーズンにベストな状態で「メンバー」にプレーさせるため)」であり、「メンバーのプレーしない寒く天気の悪い冬季に、人気観光地でもある有名名門コースをリーズナブルにプレーさせるため」であり、それが営業上有利であり、コース状態の維持にも有効である、なんてことが目的の「特別ルール」だと思う。
この「ウィンタールール」の制定は、それまでの「あるがままに打つ」というゴルフの原則に反していると言う、反対論があり議論があったという事だけど...結局世界のゴルフ規則の総元締めというべき両機関が2004年からそれを認めたという事は、その年を境に「ゴルフは変わった」んだと思う。
こんなローカルルールが天下のR&Aで公認されるって言うのは、やがて「あるがままで打つ」ことが否定されて行く流れだ。

 

2000年以前に英国でプレーした人を何人か知っているが、こんなルールやマイマットの使用なんていう話は、聞いたことが無かった。
「ショットの時だけマットを使う」というのは、「砂漠に住むことになったゴルフ狂が、砂を油で固めてグリーンを作り、ショット度にマットからボールを打って楽しんでいる」、なんていう話で聞いていた。
しかし、それはゴルフ場を作るのに適していない地域での、冗談半分のゴルフの話だった。

...まさか、全英オープンを開催するようなコースで、こんなルールが当たり前になるなんて...
それも、「使っても良い」ではなくて「マットを使わなくてはならない」なんてローカルルールが普通になっているなんて...

 

ゴルフってのは「あるがままに打つ」ゲームだ。

俺は、ゴルフをしたことがない人にゴルフを勧める時には、いつもこの大原則の存在を強調していた。

俺は、スコアの多少よりも「ボールを触る人か、触らない人か」でゴルファーを判断していた。

基本、今のヒッコリーゴルフ遊びでもノータッチ...ただし、百年クラブの破損の恐れがある時には壊れない場所に動かす。
(基本スコアをつけないので、ヘッドでチョンとボールを動かす)
もちろんスコアをつけるときには、アンプレ扱い。

 

上手い人・上手くない人に関係無く、「あるがままに打つ」ゴルファーの誇りとやせ我慢で輝いていた「ゴルフ」の看板が、急に色褪せてしまったように感じる。

 

 

これが、かって俺が惚れた「ゴルフ」なのか?
それで...面白いのか?