ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

手に入ったヒッコリーシャフトの「アプローチクラブ」

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先日、松村博士から「面白いクラブが出品されていますよ」という連絡をもらった。
見てみると、ゴルフには関係の無さそうな古道具の店から、「古いパターみたいな鉄製のゴルフクラブ」という名前で古いバッグごと出品されているものがあった。
確かに写真ではいずれも真っ赤に錆びていて、どれが何のクラブやら全くわからないような状態。
ただ、写真で見る限りはシャフトは曲がりも割れもせず、しっかりしているように見えた。
「なら、安ければ今のレギュラーのヒッコリークラブの予備シャフトとして使えそうだ」と、「とりあえず」入札だけはして見ることにした。
...今現在の俺は、ほぼヒッコリー遊びをするのに必要なクラブは集めたので(足りないのは飛距離が出て振りやすいティーショット用のウッドだけ)、これ以上集める情熱はなかった。
それより手持ちのクラブを使いこなす事の方に集中したいので、より多くラウンドしたいんだけど...奥さんの病気やらコロナやら自分の怪我や病気やらで、それもなかなか難しい状態。

なのに。
「まあ、落札価格はこの値段の3〜4倍にはなるだろうな」なんて気持ちで「ポチ」したら...いきなり画面が「おめでとうございます! あなたが落札しました!」なんてのが出て、思わず「うわっ!なになに?」なんて...

オクをよく見たら、「即決価格」だった...
ヒッコリーゴルフ好きとしては極端に安すぎる価格なんだけど、ゴルフの知識のない古道具屋さんからしたらこんなものは「現代じゃ使えないただの古道具」という値段なんだろうな。
説明にも「ほとんどが鉄製ヘッドのパターです」なんて書いてあったし、そもそも「ゴルフ」分野への出品では無かったし。

そして、今日届いたクラブ達は...なんと俺にはお宝ばかりの「大当たり!」。
シャフトやヘッドの状態は想像していたよりずっと良く、ちゃんとマッシーやミッドアイアンやマッシーニブリックもあるし、パターもある。

そして一番興味を惹かれたのはこの4本。
俺が持っていなかった「アプローチクラブ」と呼ばれる、クラブたち。
ヘッドはL字パターにロフトがついているような形状で、普通の当時のパターより肉厚で重量があるように感じられ、ライ角がパターよりフラットでシャフトもやや長い。
裏には写真のように「アプローチングクリーク」とか「ジガー」とか「サミー」とかの字が入っている。

これがスチールシャフト時代のアプローチクラブと違うのは、この当時のゴルファーたちは「この手のクラブでフルショットに近いショットも打っていた」という松村博士からの情報。
よく見てみると、ネックも丈夫に作ってあるしフェースの面の高さはないが厚さがかなりあって、相当強いショットも打てるような形状をしている。

俺には全く記憶が無いのだが、9年前に他人から借りたこれと同じ「サミー」で、俺は「200Y打てた」と話していたんだそうだ(笑)。
...つまりそれほどの「強打」ができるクラブという事。

やれやれ(笑)...こうした変わったクラブに巡り合って、こうした事を改めて知り、始めめての体験が出来るなんて...ゴルフってのは奥が深くて刺激があって「やっぱり面白い」、