ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2018年全米オープン1日目

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さてさて、今年二つ目のメジャー「全米オープン」だ。
変態ゴルフを楽しむ自分としては、メジャーのうちで一番「技術を争う」という形の全米オープンというのは、あまり強い興味は無い。
「飛ばない」コーリー・ペイビンが、当時全盛の飛ばし屋グレグ・ノーマンに打ち勝った1995年の全米オープンまでは結構燃えていたんだけれど。

今はなんて言っても、600yを越えるパー5・500yを超えるパー4・250yのパー3なんて、自分の遊ぶゴルフとは全く関係のない「馬鹿馬鹿しい距離のサーカス見世物」として見ているだけ。
7445y・パー70のアメリカ最古のコースというシネコックヒルGC...ハウスの雰囲気やグリーン周りは面白そうなんだけど。

中継を見ていると、選手達はティーショットは追い風で400y以上、向かい風でも平気で300yを超えてくる。
250yはアイアンで軽々と届かせる。
残り300yをグリーンまで届かせる...もう、阿呆らしい。

それでも、硬いフェアウェイ・硬いグリーン・長いラフ、それに傾斜の極端なグリーン形状と、木々で遮られない強い風が時代を背負う名手たちのスコアを伸ばさせずに、全米オープンらしい「パープレーの攻防」を見せてくれたので、想像していたよりもずっと面白かった。
優勝候補と期待された面々が、ボギーダボを重ねていく。
短いパットをポロポロ外す。
天を仰いだりうつむいたままの姿があちこちで見られ、50センチもないパットを外して呆然とする姿が何度も見られる。
強い風が吹いてフェスキューがなびく様は、まるで来月の全英オープンを見ているようで、いつもの「作られ過ぎた大きな箱庭」....人工的な罠の限りを尽くした「コースデザイナーと時代を背負う選手の大喧嘩」というような全米オープンらしさは感じられない。

1日目を終わったところで多くの優勝候補が驚くほどの大叩きで、カットラインを考えれば大ピンチの状況にあるし、風のおかげで明日ももっと意外性一杯のドラマが見られそうだ。
なんだか見ている方の感じは「全英オープンの前哨戦」。
どうせなら、ずっと強風が吹き続けて結果「意外なニューヒーロー」の誕生なんて話になれば良い。

優勝スコアは3アンダー...トップになる選手は日替わりで、最終ホールの最終パットで決着、なんてのを期待している。