ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

クラブの寿命

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その前に回ったスーパーゴルフでのラウンドと、明らかに挙動が違ってたティーショット用のヒッコリーウッドだったが、松村博士から写真を見ての診断を聞くことができた。

まず底面に増えた沢山のヒビは、当日がほぼ快晴の夏日で日差しが強く温度が上がっていた結果、致命的な乾燥によるヒビ割れではないか、と言う事。
木材にとっては湿気よりも乾燥が大敵で、特にこうした古いヒッコリー材の場合は保湿のためのオイルなどは全く塗ってなくて、カートに乗せられたバッグから飛び出たヘッドは強い日差しに晒されっぱなしで乾燥して割れたのではないか、と。
確かに自分じゃヘッドの乾燥に対しての手入れは何もしていなかった。

それと、シャフトの急な柔らかさは、高温のためというより木材のシャフトの寿命とも言える「ヘタリ」が出たのではないか、と。
確かに作られてから100年前後、ここ数十年はボールなど打ったことがなかったように見えるクラブだから、ヒッコリー自体の持っているしなりや粘りというものには時間の限界はあるだろう。
先日のラウンドまではそれがなんとか保たれていたんだろうけど、今回のラウンドでその時より多少叩きに行った衝撃がその限界を突破してしまったのかも知れない。
残念だけど、もう修理して使うというより現役卒業の時期が来たんだろう。
(長い間、お疲れさんでした。最後に俺のところに来て、少しは楽しめたかい?
往年の飛びを見せることはできなかっただろうけれど、俺にはしっかりその打感のすばらしさは伝わったぞ。)

さて...一番状態の良かったウッドがこうなってしまって、これからどうしよう?
まだ2~3本使えそうなヒッコリーウッドはあるけど、こういう風に寿命がすぐに来てしまうんだろうなあ。
正直行って、集めたクラブの中でアイアン系は使えるものはそれなりにしっかりしているものが結構あるが、ウッド系は状態が良いものは殆ど無い。
オクで探しても、ウッドは使われ過ぎて壊れかけたようなものばかり....それをいろいろと補修しても、多分元の状態には程遠い性能にしかならないだろう。

それに、ティーショット用のウッドは使う頻度が多いし、多少力が入ってしまうのはやむを得ない。
ヒッコリーシャフトにこだわりたいんだけれど、それで競技をする訳でも無し...まだ十分に使えるパーシモンにスティールかグラファイトのウッドでティーショットだけするという方法もあるな。(現代に作られたヒッコリーウッドはあるんだけれど、打感が全く好きになれないので使いたくない)

そういうパーシモンウッドは何本かあるし、ボールは糸巻きボールだし....あとは、自分でどう納得するか、か。


結局「自分がどれが一番楽しいか」なんだから、これから色々使って行って考えてみよう。
どっちみち、変態ゴルフ自体はやめる気無いし。