（幹事の池内誠一が、創設メンバーの俺の都合より編集者の都合を優先しやがったので、ラウンドには参加できず。）
でも、鴨川三日月ホテルでの30周年記念宴会には参加するつもりだったので、５時過ぎにはホテルに着くように出掛けた。
この６日は家のほう（埼玉）では暖かく天気も晴れていたので、ゴルフをで出来た連中がうらやましかった。
宴会は２０人以上が参加して、ワイワイと楽しく料理も豪華で、それぞれ漫画家となるまでの人生経路などの話が実に面白く、あっという間の２時間だった。
もちろんその後もカラオケに部屋飲みに、１２時過ぎまで宴会は続いた。
一つ、不思議な気がした話があった。
「今日は寒かった」とプレーしたメンバーが口々に言うのだ。
「え？ 埼玉が暖かかったのに房総が寒い？．．．そんなことないよな？」
なんて気はしてたが、話は耳を素通りしていた。
天気予報では６日までは暖かく、７日からは急に温度が下がり、７日プレー予定の花生ccの予報は７度～3度と出ていたのを知っていたので、それなりの用意はしていた。
しかし、朝の予報ではなんと６度～２度の気温に冷たい強風。
コースについて調べてみると気温は２度！
そこにまるで冷蔵庫の中からのような冷たい強風が吹きつけている。
幸い朝のうちは太陽が顔を出していたが、アウトを半分も回らないうちにすっかり曇り空になってしまった。
気温はほとんど上がらず、皆保温下着に厚手のシャツにセーターにウィンドブレーカーを着ているのに寒さに震えあがっている。
実際に、右手がかじかんでボールをうまくつかめないくらいの寒さだ。
でも．．．ここは北国じゃなくて、３月の房総半島だぜ？日本有数の「避寒地」だぜ？
それなのに（３月７日なのに）、北関東の真冬でもそう無いくらいの「極寒」の体感だ。
おまけにひどいのが前日朝までの雨がここらでは相当激しかったらしく、ティーショットがフェアウェイでランせずに突き刺さる。
突き刺さらなくても、セカンドでもサードでもほぼ１００パーセントボールは泥まみれになる。
どこもかしこも芝は湿っていて、ちょっとでも低い場所はグチャグチャになっている（グリーン周りの低いところは特に）。
だからグリーン周りのアプローチでも必ず泥が付いてしまうので、寄せが難しい。
ヒッコリーゴルフでは、まず糸巻きスモールのボールが、ただでさえ飛ばないのに強い冷たい風に翻弄されて笑っちゃうくらいに言う事を聞かない。
こんな季節のゴルフでクラブを壊すわけにはいかないので、アプローチでのザックリ・ボキを避けようとしてミス多発。
おまけにコースは結構距離が長く、クラブを大事に使っているとボギーオンも難しい。
ボロボロになってハーフを上がると、みんな寒い寒いと上に暖房服を着重ねて、午後のハーフスタート時にはまるでダルマのようになっていた。
午後は全く日が差さず、曇った空の下冷たい風はずっと吹き続けていた。
実際に測ったわけではないけど、終日気温は５度以下だったと思う。
身体はみんな冷たく冷え切って、お約束のヌルいお風呂にも「熱い！」の悲鳴があがる。
俺はそんな寒さなのに沢山飛んでいるという花粉に、完全に花粉症を発症させてしまい、昼から鼻水とくしゃみがとまらなくなった。
腹もごゴロゴロと音を出し始め、頭も痛くなり、寒さで風邪を引いた可能性の上に花粉症のくしゃみと鼻水で集中力完全喪失（笑）。
３月の房総半島なのに、この真冬極寒ゴルフプラス花粉症プラス泥まみれのグチャグチャゴルフ。
一緒に回っていた同い年のジェントルマン、漫画原作者の小堀洋氏が「俺の長いゴルフ人生で、今日のゴルフが一番面白くない！．．．と、マジに叫ぶ(笑）。
彼はダウンベストの上にさらにダウンジャケットを羽織って、まん丸になりながら「寒い！」と絶叫する。
午後には３ホールも回ると「またこんなに残ってるのかよ」。
「好きなゴルフをこんなに早く上がりたくなったのも初めてだよ」、と。
．．．ちょっとひどい計算違いで、今回はヒッコリーゴルフには天気もコースも向いていなかった。
一緒に回ったのが仲間じゃなかったら、俺は途中でヤメていただろう。
スコアに意味も何にもない．．．こんなゴルフでただクラブを破損しないように回った結果は、集中力が残っていた前半は５０、後半はただの散歩のようにプレーして５８。
まさに今の実力。
結果、今日は少しの頭痛とすっかり壊してしまった腹と、昨日途中から痛み出した左膝を悪化させないために、家で休養中。
もう少し暖かくなるのと花粉症が落ち着くまでは、ゴルフはやっぱりお休みだ。
