ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

無理筋

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12月になってしまった。
本格的な冬が来る前に、暖かい日を選んで今シーズン最後のゴルフを楽しみたいと思う今日この頃...現実には常に切ない話がついて来る。

先日、素晴らしきゴルフ仲間から忘年ゴルフに、滅多にスタートを取れない某名門コースでのプレーのお誘いを頂いた。
思わず、「それは、やりたい!」と思った自分だったけど...ネットで調べてみるとこういう「名門」と言われるコースは、平日でもビジターはグリーンフィーだけで軒並み2万円を軽く超える所ばかり。
ざっと計算するだけで諸経費を含めて3万円を超える。
それに昼食代やら何やらが別料金であり、ガソリン代やら高速代を考えると平日ラウンドでも4万円を計算しなくてはならない。

正直な話、自分の年収で一日でのこんな遊びは馬鹿げた話。
ゴルフを始めた頃には、よくプレーフィーやニギリの為に子供のミルク代迄もってゴルフに行った、なんてエピソードを持つ「ゴルキチ」があちこちに居たが、今になってそんなことをするのは身の程知らずの大バカ者もいい所。
また、距離の長いチャンピオンコースと言うのも、今楽しんでいるヒッコリーでのゴルフではちょっと方向が違い勿体ない...以前はチャンピオンコースでのフルバックティーでのプレーこそ本物のゴルフを楽しめる、なんて思っていたが今は全くそんな風に思えなくなってしまった。
(なんとも意志の弱い気まぐれゴルファーってのは困ったものだ。)

せっかくの暖かいお誘いをこんな理由で断ってしまうのは全て自分の責任であり、今後のお誘いに気を使って頂くのは申し訳ないので今後も遠慮させて頂くことになる。
なにしろ普段の安いコースでも、より料金の高い土・日・祝日のプレーは全て遠慮させて頂いているし、ホームの競技以外ではそうした日のプレーはもう十年くらいしていない。
それが今の自分の分相応と思っているものなので。

考えれば、バブルが弾けた後自分もそれなりに会員権などで被害を受けたが、コースの倒産が相次いだ後、多くのコースが低料金でプレー出来るようになって我々貧乏ゴルファーにとっては本当に有り難い状況となった。
出版不況、新聞不況で収入が激減する中、こうして曲がりなりにもゴルフを楽しみ続けられるのは、あのバブルの破裂のおかげなのだ。
だから、今の自分にあったゴルフは、100キロより遠くにあるかっての倒産ゴルフコース...あとがパチンコ屋だろうと金貸しだろうと、安くプレーさせてくれる限りそうしたコースが自分のゴルフフィールドで、自分の遊ぶ世界。
(はっきり言えば、二人でガソリン代・交通費以外で2万円以下が限界予算なのだ。)

それは、名門コースのある世界とは違う世界の話。
はっきり言って、「Play the ball as it lies」だけが共通する、お互いなんの関係もない別な世界。
場所は違っても、それさえ守ればゴルフはゴルフ、媚びへつらうことも卑下することも必要ない。

楽しいことに変わりはない。