ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ダフる時、すくい上げてると感じるとき、振り過ぎと思う時  (2016年10月21日)

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久しぶりにラウンドすると、自分ではちゃんとスイングしているつもりなのにボールにちゃんと当たらないなんて事は多い(と言うより、我々にとってそれが普通の出来事だ)。
アイアンでちゃんとボールにコンタクトしてるはずが、「噛んでる」「ダフってる」「ソールが突っかかる」なんて時。
あるいは「ちゃんとボールにヘッドが入らない」とか、「ボールがみんなハーフトップ気味になる」とか言う時。
あるいは「アイアンはこんなに振るつもりじゃないのに、ボールを前にすると凄く力が入ってしまう」とか、「いつもよりオーバースイングになっている」とか...
月に1回か2回のラウンドで練習も月に1回かそこら、なんて言う私も同じ。

不思議な事に、ヒッコリークラブでラウンドする時にはそう言うことはあまり起きない。
つまり、「ヒッコリーシャフトの動きに合わせて振る」とミスが少ないのに、「現代兵器のスチールシャフトやカーボンシャフトを握った時にはそう言うミスが多く出る」と言う事は、私のスイングにヒッコリーの時の謙虚さが消えているのが原因だと考える。
「自分の力で捩じ伏せてやろう」とか、「パワーでボールを飛ばそう」とか…スイングやショットを楽しむのではなく、自分の欲望のままにボールを引っ叩こうとする...それは、現代兵器のあまりに「しっかり・がっちり・挑戦的」で「やればやるだけ効果が出ます」的な工業製品風味のクラブにも原因があるとも思う。
力を入れる程良い様な気持ちになって、あの小さなボールを打つ前に地球の一部を打ち壊す様な無茶な踊りを踊ってしまうのだ。

まあ、少し長い時間ゴルフをやった人は、それらのミスのある程度の原因は判っているだろう。
ダフるのはスエーしたからだ…すくい上げるのは右足に重心が残ったから…左半身が伸び上がったから...
だから、ボールをじっと見て、前傾を崩さずに、上から打ち込んで...
でも、多分また同じミスをするはずだ。
そうして自分で混乱して、なおもそんな事を強調してスイングるようになる。
でも…治らない。
じゃあ、どうするか。
私は長い間レッスンイラストを描いて来て、数多くのプロ、レッスンプロ、ある種の「名手」と呼ばれる人達の対処法を、数知れず聞いて来た。
そんな中から、「自分にとって」即効性のあった対処法を描いておく。
それはあくまで「私にとって」だから、誰もに効き目があるとは限らず、むしろ逆になる人もいるかもしれないので、結果には全く責任を負えないが。

...「現場での救急対処法」なんてのは、複雑なものであっては意味がない。
たった一つ変えるだけで効き目がなくちゃいけない。

で、こんな場合は...「ソールしない」事!

ただアドレスで、アイアンのソールを浮かせておくだけで良い。
ボールの後ろに浮かせても良いし、ボールの上に浮かせて構えても良い。
こう構えると、自然にクラブを腕で吊り下げるイメージになる。
多くのダフりトップのミスは(私の場合)、アドレスでクラブのソールを地面に押しつけ加減に構えて、ハンドダウンがきつくなり、前傾姿勢が強くなり、ボールをじっと見ようとし過ぎる事から起きる。
つまり、それだけでボールと自分の間隔が狭くなり、手の通り道が狭くなって頭を上下動させたり左右に逃がしたり、身体を起き上がらせたり、肘を曲げたりしなければ「振れなくなる」のだ。
だからボールにちゃんとコンタクト出来なくなる。
クラブヘッドを浮かせておくと、姿勢が高くなり、ハンドダウンの度合いは少なくなり、クラブの重みを感じる事でアゴから両手とクラブを吊っている事を感じられる。
この体勢とイメージは、つまり「手とクラブが通って行く場所が出来ているイメージ」なのだ。
アゴから吊っている両手とクラブを、そのまま振り子のように振り回してやれば良い。
自然と頭は動かないし、振りすぎないし、余計な力は入らずクラブ任せのスイングになる。
と言う訳。
「ちゃんとボールに当たっていない」「なんだか力が入り過ぎている」「手がスムーズに動いて行かない」「スイングがつまっている」「インパクトが窮屈でしょうがない」なんて人は試す価値がある。

初心者に効果があるかは判らないが、少しゴルフをやった人ならちゃんとクラブは上から入るから、敢えて「上から打ち込む」なんて思わなくても大丈夫。
手の通る場所があれば、普通に上から入るから。

もちろん、保証はしないから「自己責任」でね。