ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2016年全英シニアオープン

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あの17年前の「カーヌスティーの悲劇」の主人公バンデベルデの初めてのシニア全英オープン出場と、二日目に井戸木が首位に立ったというニュースで試合を見ていた。

バンデベルデは、因縁のカーヌスティーで初日に大きく崩れて予選通過はならなかった。
井戸木は3日目4日目と連続5オーバーを続けて、結局3オーバーの30位で終わった。
試合はP・ブロードハーストとM・A・ヒメネスが最終18番迄争って、ブロードハーストの優勝。

気持ちとしては二日目のジャン・バンデベルデのカットで、今年の全英シニアへの大きな興味は消えてしまった。
井戸木の健闘はあったが、試合全体としては自分の知っているほぼ同年代のプロ達が上位に絡む事は無く、3日目4日目は50歳を超えたばかりのシニアのルーキー達が優勝争いを繰り広げている状態。
ああ...つまらない。

アメリカのチャンピオンズツアーもそうだが、我々は結局シニアの試合には「懐かしいレジェンドゴルファー」の活躍を期待してしまうのだ。
我々の同じ世代の仲間にもいた、「若い時代にゴルフを始めれらなかったから、シニアでプロになって一花咲かそう」なんて者達は、シニアツアーではむしろはた迷惑な存在なんだと言う事が残酷だけど現実だ。
プロのシニアの試合に興味を持つ人々は、かって自分がゴルフに熱中していた時代に活躍した「憧れの有名プロ」のゴルフをする姿が見たいのであって、名も知れないオッサンが優勝争いをしたって誰も喜んだり熱中したり共感なんてしやしない。
むしろ懐かしい有名プロの優勝を「小汚いどこかの親父」が邪魔をした、なんて風に見られてしまう。

シニアのツアーが興行として成功するには「名の知れた有名プロの活躍」が必須の条件なんだと思う。
自分が若かった頃への郷愁と、一緒に同じ時代を過ごして来たヒーローへの共感....懐かしいヒーローが勝てば、「自分も、もう一度」と言う気持ちになったり、「まだまだ自分も」と元気づけられたりする。

しかし、私の時代のそう言ったプロ達は、もう既にシニアでも勝てないどころか、上位に入る事も難しくなっているのが現実。
シニアでも勝てるのは50代。
60を越えると優勝争いに顔を出す事が極端に少なくなって来る。
今回優勝争いをしていたのは、レギュラーツアーでも優勝争いをしているヒメネスと、50代になったばかりの二人...


バンデベルデとカーヌスティーの話の後は、日に日に興味は薄れて行った。
...これで、自分の今年のトーナメント観戦は終わった。


秋のゴルフシーズンは、プロも他人も関係なく自分の好きなゴルフを楽しみたい。