ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2016年全英オープン3日目

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いかにも全英オープンらしい天気の3日目。

優勝争いは、やはり2日目迄の運不運がそのままハンデとなってしまって、ミケルソンとステンソンに誰も近づけない。
二人が同じ組で競り合って調子を上げている為に、最終日に二人とも崩れる様な雰囲気は無く、大して波乱の無い最終日になってしまいそうだ。

二日間のアンラッキー組で生き残った強豪達も、3日目になんとか大きくスコアを伸ばそうとして無理攻めになり、結局コースの罠にはまってしまう。
D・ジョンソン、R・マキロイ.J・デイ達は、スコアを伸ばしかけるとOBを打ったり、バンカーにハマったり、ラフに打ち込んだり...
3打差くらいで3日目に入る状況だったら、彼等はきっと優勝争いに絡んで来たろうに...

そんな中で、優勝争い迄は届かないだろうけれど地味に健闘しているユニークなキャラクターのゴルファー達が魅力的だ。

デンマークのS・ケルドセンは、北欧人なのに(何か北欧人ってみんな背が高いイメージがあるんだよなあ)170センチと日本人と変わらない身長で、飛距離も出ないのに40歳を過ぎてどんどん強くなっているくせ者ゴルファー。
プレー振りも歯切れがよく魅力がある。

そして、どこへ行っても「ビーフ!」と言う歓声に包まれるイングランドの人気者A・ジョンストン。
まだ27歳ながら、まるでイスラムの聖職者のように伸ばしたあごひげと、多分100キロを軽く超える様な巨漢のプレーは,意外と小技も上手くて面白い。
ビーフ!」とのあだ名は,子どもの頃に付けられて以来変わらないんだとか。

そして,圧倒的な飛距離を誇るサモアの怪物、T・フィナウ。
現在26歳で、下部ツアーの時代から「400y飛ばした」とか,「パー4を1オンした」なんて事が常について回ったんだとか。
ラグビーや格闘技の世界でその驚異的な体力が知られている、フィジーサモアの血を持つ怪物(実際彼の兄弟はそっちの方向で活躍しているんだとか)が,ゴルフでどんな風に化けて行くのかが楽しみだ。

優勝の行方は二人に限られてしまったが,そんな傍役達の「大化け」を期待したい明日の最終日。
もう1日、寝不足が続く。