ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

雪の日の運転

イメージ 1

また雪が降っている。
それも大雪になって、また積もりそうだと天気予報が言い続けている。

今乗っているキャンピングカーは、ベース車がステップワゴンで2WD。
車に乗り始めてから初めての2輪駆動車で、こんな雪の日には全く運転する気にならないし、怖い。

以前は、はじめがジムニー360、次がランクルBJ-44、次がサファリグランロード、そしていすゞエルフ1・5トン4WDと4輪駆動車に乗って来て、こんな雪の日になるとかえって喜んで雪の中に出て行った(笑)。
ずっとそういう車で、こんな雪の日に今まで何台の車を引っ張り上げたり助けたりした事か...悪天候時に4輪駆動車に比べて2輪駆動車の危険な事をさんざん見て来たので、自分が助けられる方に廻りたくはない。

いくらチェーンや雪・氷対策のタイヤをはいていても、雪が積もる様な状況では余程の事が無い限り2輪駆動車は走らせてはいけない。
本当に「え、こんなところで?」という所で立ち往生する羽目になる。
単に立ち往生ならいいが、スリップして事故を起こして他の人や車を巻き込んでしまったら取り返しがつかない。

4駆なら2駆よりはずっと走れるが、勘違いしてはいけない...「4駆は万能ではない」。
単に限界条件が高いだけで、事故る時には2輪駆動車よりずっと大きな事故を起こす事になる。
つまり、2輪駆動車では時速30キロがやっとの路面でも4輪駆動車なら50キロで走れる...しかし、それ以上のスピードを出して限界を超えると60キロで事故を起こす事になる...当然事故はずっとひどい被害を出すになってしまう。
たとえ50キロで走れたとしても、何かが起きてブレーキをちょっとでも強く踏んでしまうと、たとえブロックの大きなマッド&スノータイヤでも簡単にスリップしてしまう。
もし滑り出したら、あとは運転がどうとか言う問題ではなく単なる鉄のかたまりのソリになるだけ。

ランクルの時、深夜スキー場の近くの雪の固められた道路を40キロで気持ち良く走っていた。
左カーブを抜けた先に踏切の標識を目にした...深夜だったからまず電車は来ないはずだったけど、反射的に普通にブレーキを踏んでしまった。
とたんに4駆で走っていたランクルは、何の抵抗も無くなったような感触を残してそのまま滑って行った...ハンドルもブレーキも何の手応えも無い...ただ視界はゆっくり廻りながら流れて行って、40~50メートル程滑って...当然踏切はスキーのように滑り越え、横を向いて滑って行って踏切の向こう側で反対車線に入って止まった。
もし昼間で対向車線に車がいたら、もし踏切がしまっていて電車が来たら...止まった時に冷や汗をびっしょりかいている自分に気がついた。
これは運が良かっただけなのだ...運が悪い人は事故を起こして大きなニュースになったり人生を終わったりしてしまう。
くれぐれも4駆を過信しない事...4駆で事故れば大きな事故になることを忘れるな。

そして、今回の様な「夜に吹雪になる」なんて予報の時、夜の運転はフォグランプが無ければ絶対にしない事。
以前乗っていた4駆には全てシビエの大きな黄色いフォグランプをつけていた...ランクル・サファリでは黄色いスポットランプもつけていた。
この黄色い光は、吹雪のときなどに白い普通のヘッドランプよりずっと遠くまで見えるようにしてくれる...吹雪で白いライトは、ライトの近くの雪に反射して視界に白いカーテンを作るだけで、殆ど向こう側の視界を遮ってしまう。
酷い吹雪だと視界はライトの先数メートルも無くなる(黄色いフォグなら数十メートル見える)。

今の普通車には殆ど黄色いライトはないはずだから、吹雪の夜の運転は絶対しない事だ。

運転技術は、ともかくスピードを出さない事に尽きる。
特別な雪用の運転は無い...急な操作をしない事、ゆっくり走ることだけ。
以前、北海道阿寒にいる友人と話をした時、「この辺の雪の運転に慣れているヤツでも、冬の初めの道路に雪が積もり始める頃は大きな事故を起こす人が多い」と言っていた。
毎年の事で慣れてはいても、ついスピードを出し過ぎて道路から飛び出して、木の上に車ごと乗ってしまう人なんかが多いんだそうだ。

という事で、こんな大雪予報の出ている時には本当に必要でやむを得ない場合を除き、絶対に車には乗らないように。
たとえゴルフ場が営業していても、早朝や夕方の行き帰り道に凍結予想が出ている時にはキャンセルするべきだ。
ゴルフ場はどうしても山の奥や斜面の、人が住む場所からはなれた所に作られている。
当然、行き帰りは雪の融け難い山道を通る事が多くなるので、事故を起こす可能性は高い。
ご注意を!

4輪駆動車でも危ないし、まして普通の2輪駆動車じゃ自殺行為だと思っていた方がいい。

本当に、ご注意を!