ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

スクープソールは難しい

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もう左手首の痛みは普通の状態では感じない。
ただ、クラブをグリップすると何となく不安を感じる。
また、あのダウンからインパクトの辺りで「ギクッ!」とした痛みが来そうな気がする...
本当は多分もう大丈夫だと思うんだけど。

今年に入ってずっとアイアンは黒トップを使っているんだけれど、こういう状態になって改めてスクープソールのアイアンの難しさを確認した。
なにしろ「ソールを滑らせてボールを打つ」という事が、とてつもなく難しい...というより出来ない(もちろん私の技術レベルでの話だけれど)。
左手首に不安が無かった時には、ライがちょっと悪くても「芝とその下の土ごと掘り返して打って行く」なんて事に迷いは無かった。
大ダフリに見えて実はボールにきちんと当たっている、なんて事に気持ち良ささえ感じていた。

しかし、このスクープソールというヤツ、本当は日本のゴルフには向いていない。
この前の全米オープンなんかの映像で、出場選手達...世界の名手達が「わらじの様なターフ」を取っていたシーンを何度も見たはずだ。
もちろんボールはきちんとグリーンに届き、きっちりスピンが掛かる。
あれはフェアウェイの芝がベントなので、ダウンブローに入ったアイアンは「スパッ」とカミソリの様にフェアウェイの芝を切り取る事が出来る。
こんなフェアウェイであれば、スクープソールのアイアンでも問題なくプレー出来る。
(実際に私も日本でいくつものベントのフェアウェイのコースでプレーした事があるが、「え? うそ!」というくらいにあっさりとターフが飛んで行く。)
ところが、まだほとんどの日本のコースのフェアウェイで使われているのは野芝だ。
これはいかにカミソリの様なリーディングエッジのスクープソールアイアンでも、ターフが取れない。
ダウンブローに打ち込んでも、激しい抵抗とバラバラになった芝の根っこと土塊が飛んで行くだけ。
ターフを戻そうなんて思っても、チリジリになった芝の破片を集めてみても元通りなんてなりやしない。

こんなフェアウェイではバンスのついたアイアンの方が、ダウンブローに打ち込んでもソールが芝の上を滑ってくれて抵抗も少なくミスにもなり難い。
しかし、スクープソールのアイアンは芝の上を滑ってくれない為に、ターフを取らない様に打とうとするとほとんどがトップボールになる。
いかに黒トップが打感の良いアイアンだといっても、きっちり打ち込まないとその感触は楽しめない。

7月初めに漫画家コンペがある事を考えると、今の状態で黒トップは不安があり過ぎる...という訳で、今年初めてアイアンの変更...もうひとつのお気に入り、クリーブランドのTA-3でゴルフをしようと思う。
このアイアンはバンスソールである上にシャフトがセンシコアなので、手に来るショックは非常に弱く打感は黒トップに負けずに良い...決して易しいアイアンではない(ハーフキャビティーはデザイン上の意味しか無く実際はマッスルバックやフラットバックアイアンと変わらない)けれど、ガンメタの色合いとともにフェース形状が気に入っている。

あとの問題は、太り過ぎと身体の固さ...この前のラウンドで撮ってもらった映像を見ると、スイングに柔らかさがほとんどないのが気になった。
昔は身体の柔らかさにも自信があったのにねえ...

さて、あと10日あまり、コンペに向けて調整して行かなくちゃ。