アップするのを忘れていた、柚の写真。
一年前、まだまだ手の平に乗るくらいの大きさだった柚は、一度雪を体験しているはずなんだけど...
とてもこの小さな頭にその時の記憶が残っているはずもなく。
近頃脱走癖が出て来た柚は、ドアを開けると勢いよく外に飛び出して行く。
が、表は静かにさらさらと降る雪の勢いが一番強かった頃。
ぱっと飛び出して着地したのが、積もり出した雪の上。
一年前と同じように、動きがぴたっと止まる。
いつもとは全く違ってしまった、辺りの景色を見回す。
何が起こっているのか全く理解出来ない様子。
...次に、手足の感覚に気がつく。
「冷たい」
「寒い」
...
やはりここは逃げるが一番!
大慌てで、雪の積もっていない玄関先に帰ってくる。
しかし、すぐに家の中に入ろうとはしない。
未練がましく、雪の降り続けているその景色を見ている。
そして、雪をかぶりながらもこちらをチラチラ見上げる...いかにも、もの言いたげに。
「これは....一体なんなの?」
って。
まあ、好きじゃあないのはよくわかった。