ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

冬...だよなあ

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もう少し暖かい日々が続いてくれればいい、と思ってはいたけれど、やっぱりもう12月。
冬だよなあ...

以前、もう二十年以上前の話。
12月だって1月だって2月だって、季節に関係なく自分のゴルフシーズンは続いていた時代。
ホームコースが栃木の奥の方だったためか、積雪クローズなんて事も結構あった。
しかし、朝から雪が降っていたって燃えるゴルフ心は消えもせず、朝早くから月例の行われるコースに向かって車を走らせた。
その頃の車はあの四角いランクルBJ44だったから、家を出るときから4駆を噛ませ、走るに従って深くなる雪の積もった景色を見ながら100キロを走った。
笑っちゃうような話だが、「なんとか除雪すれば出来るかも」なんて思っていたのだ。
コースに入る進入路は結構な坂道だが、スリップしながら上って行った車のタイヤのあとが2本や3本ではない。
コースの駐車場は、積雪30センチを超えて真っ白になっているのに、駐車している車が十数台。
4駆は自分の他に1台(スバル)だけで、あとはタイヤにチェーンを噛ませている。

コースレストランに入ると、同じ年代の月例の顔なじみばかり十数人。
真っ白になってスキー場のようなコースを見ながら、口惜しそうにコーヒーを飲んでいる。
「今やめば、除雪してプレーできるかなあ」
「いや、太陽が出ればきっとできるよ」
「みんなで横一列に並んで雪踏みしてさ...」

ほんとに、ゴルフ馬鹿ばっかりだったと思う。
当然プレ-は百パーセント不可能で、ゴルフをしたい気持ちが無茶を言って...
どうしても諦めきれない数人は、コースから太平洋岸のコースに電話をかけて「おい、XXカントリーは雪降ってないってさ!」なんて、そっちに向かったり...

そんなエピソードが、まるで夢の中の出来事のようだ。
今は、天気予報の最高気温と最低気温を見ただけで、戦意喪失。
まして、太陽が出ないで最高気温6度以下だとか言ったら、やる気ゼロ。
...グリーンが凍って、ナイスショットが乾いた悲しい音を残してグリーン奥に弾んで消えて行く光景は見たくない。
ラフだと思って打ったら、芝までカチンカチンに凍っていて、打ったとたんに手に響く「ガチン!」なんて感触はもういやだ。
そして、ティーグランドで全くペグが刺さらず、トンカチのようなものでガッツンと打ち込んでやっとティーアップするなんて絶対いやだ。
そして、そして、ボールをティーに乗せようとしても、手がかじかんでボールを上手くつかめない...そんなゴルフはやりたくない!
楽しもうとする会話だって、寒さで歯がガチガチなって舌を噛むようなゴルフはやりたくない。
カートに乗っても、氷のような風に当たると頭が痛くなるので、のろのろと縮こまって小さくなって走るようなゴルフはやりたくない。

もう若くはないんだ。

てな季節に入った12月。
例年冬眠に入る時期だけど、年末のバレンタイン100回コンペがメーンエベントで残っている。
それまで、寒さに負けずにめまいに負けずに、もうひと粘りしなくっちゃ。