ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

臆病な猫

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久し振りの柚の写真。

最近は写真を撮ろうとしても、2階ベランダの床の下が気に入っていて、いつも昼間はそこに潜っているのでなかなか姿を映せない。
その他の時間は大体窓際で寝ているし...

大分大人になって来て、この猫の性格が判って来た。
ともかく臆病で、ちょっとした音でも飛び上がって驚く。
広い所が苦手で、すぐに狭い所に入りたがる。
戦いを好まないらしく、ジャレさせてもすぐの追うのをやめる...人間が一生懸命にジャレさせるものを動かしているのを、「なんでそんな事をするんだろう」なんて顔で人間を見ている。

手で柚をいたぶってもちょっと甘噛みするくらいで、人間に擦り傷や切り傷をつけるような事はまずしない。

抱いても、どんなときでもしばらくの間はじっと我慢している。
眠りたいときはそのまま寝る事もあるが、たいがいは数分大人しくしていると「もういい?」と言う顔でゆっくりと脱出を図る。

あとは、こんな狭い箱に入っているときが一番リラックスしている。

それにしても...つくづくこの猫には、野良として生き抜けるような生存能力は無かったんだ、と思う。
今まで飼って来た猫で、これほど大人しく荒々しさの無い猫は初めてだ。
柚は、人間と一緒に「ゆる~く」生きて行くのが幸せ...というより、そうじゃなくては生きて行けない猫だと思う。

...親に育ててもらえなかった育ちの遅い虚弱な子猫は、こんな風に穏やかで大人しく臆病に、今の季節を生きている。

そして、それを見ている我々は、確かに何かを救われている。