ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ナイターゴルフで気がついた事

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日中の暑さにとてもゴルフは出来ないと思っている人も、ナイターゴルフなら命の危険を感じずにゴルフを楽しめる。
それを、この前のナイターゴルフで実感した。
基本的にラウンドならスルーで回れるし、軽食を買って行けばなんの問題もなくゴルフを楽しめる。

そして、照明に浮かび上がったゴルフコースの美しさは、たいがいの女性なら大喜びするだろう。
アスリート志向のゴルファーでも、激重グリーンを承知の上なら十分練習になるし、ショットを考える刺激にもなる。

そんなナイターゴルフには、昼間のゴルフと違った意外な注意点があるように思ったので、書き留めておく。
まずナイターゴルフの原点である「照明」だが、意外と暗い。
特に陽が落ちて夕焼け空に照明が点灯される頃は、日中の明るさに慣れた目にはもの凄くコースが暗く見えて、ボールを一番見失いやすい時間帯となる。
これが、空が暗くなる頃には照明の明るさに目が慣れて、幻想的なナイターゴルフを楽しめるようなる。

その照明は、全て飛球線後方から当てられる光なので、慣れないと影が気になるかもしれない。
そして飛球線後方からの光は、ボールがあると思われる地点を通り過ぎてしまって、振り返って探すようになるとボールもただの影となってしまって、まず見つからなくなる。
ともかく光を後ろにしてボールを探す事だ。
ボールの色は、やはり白が一番見つけやすい。
カラーボールなら黄色ぐらい...他の色は見つけ難い。

それから、ちゃんと照明の当たっているフェアウェイに打っても、飛び過ぎや飛ばなさ過ぎの人は照明のムラのような暗がりに行く事があるので要注意。
この照明のムラの場所、意外に暗くて暗闇でボールを打つような感覚になる。

弾道に関しては、高い弾道のボールより低い弾道のボールの方が見やすい。
意識的にボールを低く打ち、照明の明るい場所にピンポイントで打つ、というのはアスリート志向の人にとってもいい練習になると思う。
何より途中で暗がりに消えてしまうボールより、明るい照明の中だけを飛んで行く白いボールの軌跡を見る方が、ナイターゴルフを楽しめる。
ピンを狙うショットも同じ、高く打ち出されたボールは一旦照明から外れて、いきなりグリーンの上に落ちて来るように見える。
それに対して低くコントロールされたボールは、白い軌跡が糸を引くようにピンに絡んで行って、夢に見そうな程美しい。

意外に思ったのが、夜露。
陽が落ちてから急速に芝が濡れてくる。
特にベントグリーンは、それでなくともナイターをするコースは重いのに、びっしりと夜露が降りるとボールが転がる時に水滴が飛び散る程になる...つまり、さらにさらに激重グリーンになってしまう。
パットを打った後には、転がったラインがはっきり残り、ボールは急ブレーキをかけたように止まる。

その夜露は、フェアウェイでもラフでも芝を濡らし、まるで雨のプレーのように足元を濡らす。
そしてショットの地点に行って使わないクラブを置くと、グリップがびっしょりと濡れてしまう。
グリップを拭くタオルが必需品となる。

もう一つ、ナイター独特の注意点が、前の組の存在。
フェアウェイを照らしている照明も、カート道がフェアウェイと離れたり、木の後ろにあったりした場合はカートや乗っている人が暗がりで見えない。
その上、曲がってラフに行ったボールを探しているなんて場合は、その姿は全く見えない。
明るく浮かび上がったフェアウェイには誰も見えず、「さあ打とう」とスイングに入った瞬間に暗がりから人が出て来た、なんてのが何回かあった。
フェアウェイに人が見えなくても(照明の中に人が見えなくても)、必ず少し様子を見る事が必要だ。

そんな事を考えると、自分も身を守るために帽子をかぶった方がいいだろう。
日射しがないために帽子をかぶらない人が多かったけど、打ち込まれる可能性はいつもあると思った方がいい。

そんな事に気をつけて、この暑い夏、もう何回かナイターゴルフを楽しみたい。