寒い日が続く。
地球温暖化なんて何時の話だよ!
なんて声があちこちから聞こえる。
それでも、冷たい風さえ凌げれば日射しは、ゆっくりとだけど確実に暖かくなって来ている。
ガラス一枚隔てたの向こう側は2度か3度の冷たい風でも、こちら側はまるで温室の中にいるよう。
猫は、冬毛になって来た毛の「毛繕い」に余念がない。
いつもこうしているうちに、柔らかい毛の中に暖かさが溜まって行って、気持ちが良くなってくる。
目を開けているのが厄介になり、どんどん目は細くなる。
そのうちに、まるで人間のようにうつらうつらと舟を漕ぎ出し、あくびを一つ二つすると、もう昼寝の時間に突入だ。
こんな冬の日、外の寒さを忘れてしまう猫の時間。
しばらくの間、幸せな夢を見ていればいい。
その場所が日陰になる時まで。
腹が減る食事の時間まで。