まだ手乗りになるけれど。
それももう限界かな、という大きさ。
トイレはしっかり覚えている。
速く走れるようになって、足元でじゃれ回るために、つい蹴っ飛ばしそうになる。
ともかく目を離すと一瞬でどこかに行ってしまうから、その灰色の保護色のような見つけ難い小さな身体は、存在が判るまで人間の動きを止めてしまう。
首に小さな鈴をつけたので、足元以外からその音が聞こえるとほっとする。
人の太ももが温かいためだろう...座るとすぐに乗って来て、寝てしまう。
親に育てられなかったためか、食べ物を時々「ちゅーちゅー」と音を立てて吸うだけになるときがある。
まるで親猫のおっぱいを吸おうとしているように見える。
じゃれる事が多くなって、すぐに指を甘噛みされる。
小さな肉球も一丁前に、、まだ産毛のような身体を懸命に逆立てて威嚇する様は迫力が全然ない。
子猫を見る目は、いつもみんな笑っている。