ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

年をとるという事

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近頃同じような話を聞く事が多くなった。
年齢は40代後半から70歳くらいまでの、それなりに腕に覚えのあるゴルファー。
ある時期シングルハンデを持っていたゴルファー。

自分が最近苦労しているように、「持ち球のフェードが上手く打てなくなった」という人が殆ど。
それどころか「フェードを打とうとして、逆球のフックになってしまう」という人が多い。
...フックが持ち球だった人は、「飛距離が落ちた」という事以外にはトラブルは少ないようだ。

自分が感じるその原因の大きなものは、「身体がかたくなった」という事。
どういう事かと言えば、スイング中の身体の捻転差が出せなくなって来たのだ。
イラストに描いたように、若い頃はトップで肩が90度回っていても腰はほぼ正面に向いていた。
腰を少し回せば、肩は90度以上楽に回った。

そしてインパクト、強いフェードを打つ時には腰が早めに回って行って、ほぼ飛球線方向に向いているのに、肩はまだ粘って正面を向きボールを押し込めながら遅れて回転して行くイメージだった。
腰と肩の捻り上げた力をボールに伝えて行けば、やや左に出たボールは低く強く伸びながら、やがてゆっくり飛球線上へと帰ってくる...ボールを捉まえた感触だけで、あとは見なくてもボールはどこに行ったかわかった。

今はそんな感覚を感じる事は、ほとんどない。
思い当たる一番の理由は、「身体が年をとってかたくなった事」。
自分のスイング映像を見て感じる事だが、捻転差が小さくなっている。
特にインパクトでの捻転差は小さく、腰を回してフェードを打ちに行った時に、肩が正面を向いたままでは残せず開いてインパクトしている。
この「ため」が出来ないために、左に出して左に行く「確実即死」の逆球が多発するんだろう。

こういう傾向はかっての一流プロ、例えばジャンボ尾崎のスイング写真などでも見られる。
彼が調子を落としたのは座骨神経痛もあるだろうけれど、以前のような捻転差を作れなくなって、思うような球筋が打てなくなったためだろう...彼程練習をし、ストレッチをし、治療をしても、だ。
そう考えると、これは避けられない時の流れの結果...運命だと思うしかない。

そうだとすると、この「身体の硬化」に抵抗して以前の(若い頃の)球筋を追求しても無駄な抵抗...意味が無いことかもしれない。
それなら、堅くなった身体なりに「振れる」「飛ばせる」スイングや打ち方を探してみる方が、より長くゴルフを楽しめるように思われる。

という訳で、自分では本気でやった事が無い(スイング矯正のつもりで時々はやっていた)フック打ちからのゴルフに挑戦してみようと思う。
まずは手っ取り早く、「ハンマーもどき打法」で、超フックグリップでボールを捉まえる。
どんなに酷くフックしてもいいから「ボールを捉まえる」ことからだ。
それでボールを十分捉まえられるようになったら、フックの曲がり具合を調整して行く。

...という訳で、このシーズンはジジイのフック一辺倒で楽しむ事に決定。
さあ、真面目に週1回は練習だ!