ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

インチキマウンテンバイクと...

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時々、思いついたようにオークションで買ったインチキマウンテンバイクで川沿いを20キロくらい走る。
それで大した運動になる訳もないけれど、少しはゴルフのための体力維持にでもなるんではないかと...

...オークションで2~3万の「マウンテンバイク」とやらが本物のわけないのは判っているが、メイドインどこぞやらのバチモンバイクはしっかりと重い金属で出来ており、ギアだけはシマノの21段変則(笑)...買ってからわずかの間にチェーンは切れ,サドルは2回も買い替え、ポールを取り替え,バネを足し,メーターは壊れ...修理にかかった金を考えると始めから良いものを買った方が良かった、という代物。
しかし、その重さが運動不足に対する丁度良い負荷になるのではないかと思っている。

で,またその川沿いコースに行こうとすると,うちの奥さんが一緒に行きたいと言う。
一応奥さん用にも2万ちょっとのインチキマウンテンバイクを買ってあったんだけど,これもバチモン故にチェーンは錆び、ブレーキは壊れ...おまけに22インチタイヤだったもんだから「全然スピードが出ない」と不満たらたら。

ゆっくりと普段の三分の一のスピードで走っても,「もっとゆっくり走って!」と言われるし,少し走ると「疲れた~」で途中のマックでアイスコーヒーとハンバーガー...また少し走ると「喉が乾いた~」でコーラとアップルパイ..。

「ああ、いい運動になったね~」なんて...腹がいっぱいになって帰って来て、どこが運動不足解消だったやら(泣)。

それでも、良かったことが一つ...途中の公園で歩いていると、高そうな望遠レンズをつけたカメラがずらっと...池の中の岩場を狙って並べてある。
「何がいるんですか?」「カワセミが来るんです」

カワセミは確かに奇麗だが、結構見かけるのでパスして歩いて行くと、二人の中年男性が双眼鏡とフィールドスコープで何やら見ている。
「何がいるんですか?」
アオバズクの夫婦とヒナです」

「ええ~!!」
「野生のアオバズクがいるんですか? こんな昼間に!」

いつもこんな時用に双眼鏡を持っているので、早速引っ張り出して言われた方向を探す...「いた!」
フクロウやミミズク特有の大きな目と精悍な顔の親鳥が、松の木の枝の上から下を見ている。
少し下側のほこらには二羽のヒナの顔も!
公園にいるカラスがヒナを狙うので、昼間には親が巣の外で見張りをしているんだと言う。
それにしても、こうした夜行性の野生の鳥を、昼間に見ることが出来たのは生まれて初めて。
こんなに近くに、そんな野生の世界があったんだ...
その二人の方の話によると、まだまだ小さく見えるヒナだけどそろそろ巣立つ時期なんだと。
その巣立つ姿をこの目で見たいので、今週末にもう一度ここに来てみるつもり。

...運動不足解消を考えたインチキマウンテンバイクとの一日の出来事。