ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ゴルファー考...1

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今の日本で「普通の人」がゴルフを始めるのは何歳くらいからだろうか?

20代で始められる人は、早い方だと思う。
多分接待などの仕事で必要になったとか、ゴルフ業界に近い仕事だったから、なんて理由だろう。
友達に誘われてなんてのもあるかもしれない。

普通は少し仕事や生活に余裕ができたり、他のスポーツは引退するような年齢となる30代からが多いと思う。
自分もそうだったけれど、始めてみると見ているだけでは判らなかった「ゴルフの面白さ」に圧倒されて、殆どの人はすぐに「ハマって」しまうだろう。
純粋な「球技」としての面白さの他に、その歴史や、審判のいない不思議さ、マナーの厳しさ、ルールのシンプルさ...等々、その「深さ」を感じて、この世界にのめり込んでしまう。

そうした人達は、ゴルフというものが自虐的なくらいに「我慢」や「潔さ」や「他人に対する気遣い」「コースに対する優しさ」などを必要とするのを知って愕然とする。
そんな事をちゃんとできるようになるには、自分をもっと立派な人間に高めて行かなくてはならないと...

だから、格言にいう『紳士がゴルフをするのではない、ゴルフが紳士を作るのだ』なんて言葉に、非常に共感を覚える。
「ああ、俺には我慢が足りない」とか「私には勇気がない」とか、「自分は過ぎた事にくよくよし過ぎる」とか「他人のラッキーを素直に喜べない』とか...自分の弱さや弱点を思い知らされて、なんとかそれを克服しようとする。
そして思う...「ゴルフって人間を成長させるのに最高のスポーツだ」。

ところが、ゴルフを続けて行くと不思議な事に出会う...「いろんな苦労をして、人間を高めながら上手くなった」はずの上級者達に、「違う」人達が結構いるのだ。
他人の足を引っ張る奴、傲慢な奴、自分より下手な人を馬鹿にする奴、インチキをする奴、プレーの遅い奴、自分のスコアが悪いと当たり散らす奴...
そして「嫌な奴ほどゴルフが上手い」なんて言葉も聞くようになる。

...どうなってるんだ?

そして、子供の時からゴルフを始めた人間は、また感覚が全く違う事に気がつく。
勿論、スコアもスイングも彼らの方がずっといいんだけれど...
その延長線上にプロゴルファーと呼ばれる人達がいる。

(長くなるので、次回に続く)。