ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

天下の暴論...11

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今回の暴論は「もっと気楽にパスさせよう」だ。

乗用カートのセルフプレーが、プレースタイルのメインとなった感のある今日この頃。
たった一台のスロープレーが、その日の来たゴルファー達全員の楽しみをぶちこわす、なんて話を頻繁に聞く。
...もしその遅いカートのゴルファー達が、後続の組をパスさせながらまわっていれば、みんなその日のラウンドを楽しむことが出来ただろうに、と思うのだ。

一人一人が同じスピードでプレー出来ていても、単純に計算すればフォーサムの組はツーサムの倍の時間がかかる。
だから、フォーサムの前にツーサムがいれば当然間は空いてしまうし、後ろにいればいつもツーサムは待ち待ちとなる。
ただ、ゴルフというものは腕によってボールを打つ回数が違うし、上手くたってボール探しなどで時間がかかれば遅くなる。
上手い人のフォーサムより、初心者同士のツーサムの方が遥かに時間がかかるかもしれないし、プレーが遅い人ばかりのフォーサムはたった二ホールで前の組と二ホール以上開いてしまうかもしれない。

こんな状態は何処のコースでも毎日のように起きている事態。
解決法は「パスさせる」ことを、「普通のこと」「当たり前のこと」にすればいい。
もちろん誘導式カートの場合は不可能だけど、自分で運転するカートなら当事者同士が気持ちよく「お先にどうぞ」「ありがとうございます」とパスさせればいいのだ。

今はなぜか「パスさせる」ことを自分の自尊心を激しく傷つけられることのように感じて、「絶対に嫌だ!」とでも言うように意固地になってパスさせない人が多いように感じる。
「パスされるなんてこの上ない屈辱だ」とでも思っているのだろうか...

二ホール続けて、ティーグランドに上がったら前の組はとっくにホールアウトしている...後ろの組はずっと続いて待っている...なんて状態こそ「恥」そのものの状態とも思えるんだけれど。
ただし、前の組がツーサム、自分たちはフォーサム、後ろの2組続いてツーサム、なんて時にはどうしてもそんな状態になりやすい...そんな時にも後ろと前を気にして急ぎ続けては楽しくならないだろうから、前が一ホールあいて後ろが来ていたら気軽に「どうぞお先に」と言えばいいのだ。
自分たちも前の組も後ろの組もみんな楽しめるのが一番だ。

どうだろう。

...ただ、ツーサムの組がフォーサムの組に置いていかれて、後ろのフォーサムにも追いつかれて待たせている、なんて状態も稀にあったりするけれど、これは「どうぞお先に」の問題ではない...むしろそのツーサムは「走れ!」や「急げ!」と言われるべき。

でも、ロストや球探し、トラブル、ルール問題、未知のコース故の間違い等でどんな組でも、時間がかかってしまう場合がある...そんな時も後ろの組を待たせていると感じたら、事情を話して「パスしてもらう」のが一番いい。
せっかくの本気の遊び、みんながいい気分でまわれることが(スコアは除いて)、本当の大人の粋な遊びというものだろう。

「どうぞお先に」「ありがとうございます」を、もっと普通の言葉に。