ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

全米プロねえ...

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「最後のメジャー」とか言っている全米プロ。
盛り上がらないよなあ...

「タイガーがトップを独走」とか,「石川が予選を突破」だとか,「ハリントンが連覇なるか」だとか...マスコミは煽っていても,この前の全英オープンの頃の熱気は全くない。
今までは「メジャー」なんて言ってもテレビ放送さえ無かったんだから、この試合の注目度も分かるだろう。

そもそも「全米プロ」というのは「アメリカのプロの試合」な訳で、アメリカの「ツアープロ」をはじめとするゴルフを職業とする「プロフェッショナルゴルファー」のための大会であって,これを「メジャーの一つ」なんていうのはおかしな話だ。

ゴルフを発展させ普及させた、イギリスとアメリカの「ナショナルオープン」が「メジャー」と言われるのは分かる。
それにボビー・ジョーンズが始めた「マスターズ」が、その季節と舞台の華やかさと独自の出場条件を作って「メジャー」と言われるのも、「あり」だろう。

でも、この全米プロはただの地方大会ではないのか?

「メジャー」という競技を4つ創るのなら、もう一つはアメリカイギリス以外の世界のゴルフの盛んな国の「持ち回り大会」がメジャーになるのがいいんじゃないかと思う。

アメリカとヨーロッパはお互いに「ライダーカップ」で勝った負けたで興奮しているが、それ以外の国にとってはしらけた話。
でも、例えばオーストラリアや南アフリカや、アルゼンチンや日本に韓国、そして台湾に中国、他にもカナダやスエーデン、メキシコやタイ、フィリピン...強い選手のいる国は沢山ある。
グレグ・ノーマンがそういう選手を集めて、対アメリカの試合をしているけれど、今ひとつ盛り上がりに欠けているのが現状だ。
マスターズ以外の「ナショナルオープン」のメジャーはアメリカとイギリスの国内を巡回しているが、もう一つのメジャーは世界のゴルフの盛んな国で順番に開かれる国際大会にするのだ。
もうアメリカが自分で勝手に「メジャー」はこれとこれ、なんて決めている時代じゃないと思うんだけど...多分アメリカ以外はしらけているこの全米プロを見ていてそう思う。

それにしても、タイガーに逆転で勝つような勢いのある選手はいないものか...あの威嚇と恫喝の馬鹿騒ぎに、平然と自分のゴルフをやり抜いて逆転するようなゴルファーはいないものか...威厳と風格を備えた、新しい大人の王者の出現を切に望んでいるのだが。