ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

石川と宮里

イメージ 1

昨日の夕方は北海道のサンクロレラクラシックを、夜はイギリスのロイヤルリザム&セントアンズでの全英女子オープンを見ていた。

石川はB・ジョーンズに並ばれたものの、最終ホールでバーディーを奪い今期2勝目。
確実に上手くなっている、というより強くなっていることが証明された。
これが石川の強さの証明となったのか、他の選手の力足らずを証明したのかが微妙な気もするんだけれど。

...小樽カントリークラブのラフは、かなり伸びていて難しそうに見えたが、夜に放送されたロイヤルリザム&セントアンズGCの様子を見ると、やはりセッティングとしては甘いのか、なんて思ってしまう。
ラフやバンカー、グリーンの硬さ、風...日本のコースは通常時の営業の回転を良くするために、トーナメント用に時間をかけて難しくはセッティングできない、という話を良く聞く。
小樽では、たとえラフに入れても、それなりに脱出、グリーンへのショットをしている姿がよく映ったけれど、そんな状態のコースで試合をしていて世界で通用するんだろうか?

全英女子オープン、スコットランド出身のC・マシューが、いかにもリンクス用というゴルフで優勝した。
それでもしばしばラフに入れていたが、ことごとくボールのライが順目のラフや踏み固められたラフ、という感じで、此処の女神は地元のマシューにだけ微笑んだ。

宮里は、逆に後半ティーショットのトラブルが殆どスコアを落とす結果に繋がった。
でも、「あのパットが入っていれば」「あのバンカーに入れなければ」というレベルまでメジャーで優勝争いに絡むことが出来たのは、今までの経験が確実に自分の力になっていることの証明と言える。
それは経験の少ない三塚が、二日間素晴らしいプレーをしながらも崩れだすと止まらなくなった結果と比べると、「簡単には崩れない」ことが彼女の経験が作り上げた「強さ」の本質かもしれない。

にしても、優勝したマシューや2位に入ったウェブが地味なのに、C・キムの派手さ、昨年のチャンピオン、シン・ジアイの存在感...脇役のキャラが立てば、地味な試合も面白い。
アメリカ女子ツアー...本当に消滅してしまうのか?