ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ボールが動く

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先頃の全米女子オーオープンで.日本人女子選手の「過少申告疑惑」があった、ということを聞いた。

「どういうことなんだろう?」と思って、ネットで調べてみると...映像付きで出てくる出てくる。
要するにパットを打つときに、打つ前にボールが動いた...それなのにそれを申告しなかった、ということのようだ。
映像では、アドレスしてボールの後ろにパターをセットしたときに、ボールがわずかに動いたように見える。
すると、この選手はアドレスを解き、もう一度マークしてボールをセットし直してパッティングした。
これが「アドレスした後にボールが動いたときには、1罰打を足してもとの位置に置き直してプレーを再開する」というルールに違反しているというもの。

調べてみると
1のケース...パターをセットする前にボールが動いた場合...無罰で動いた場所からプレー。
2のケース...パターセットした後、風などでボールが揺れている状態...そのまま無罰でプレー。
3のケース...パターセットするとわずかにボールがパターの方に動くが、パターをどけるともとの場所に戻る場合...無罰でプレー...つまりボールが動いたことにはならない。
4のケース...パターセットした後、ボールが動いて位置が変わった...1罰打で、元の位置にリプレースしてプレー再開。

なんてことが分かった。
さて、この選手の場合は?

後で競技委員から確認があったらしいが、本人が「動いていない」と言ったことで、問題とはならなかったらしい。
...しかし、これだけ騒がれて映像までいろいろと流されている今回のケース、どうなんだろう。
映像では明らかに「グラッ」とボールが動き、あわててアドレスを解き、ボールを置き直しているようにも見える。
あるいは揺れただけなのか、3のケースに近いのかもしれない。

自分から1罰打の申告をすれば良かったのに、と思う。
どんなときでも、曖昧なことは競技委員をすぐに呼ぶか、自分に不利に判断していれば、後々こんなに騒がれなくてもすんだのに、と思う。
たった一打のスコアより、無くした信用、信頼の方が遥かに大きかったんじゃないか。

以前、海外で日本の大物選手がいろいろとルール違反で問題になったことがあった。
日本では大目に見られていても、海外でははっきりと「ルール違反だ」と言われることが多々あると聞く。
我々普通のゴルファーは、日本の選手がスコアよりもこんなことで有名になることが非常に肩身が狭く恥ずかしいんだけど。
まあ、6インチプレースなんてのが常識になっている日本のゴルフは、世界でやっているゴルフとは違うものなのかもしれないけれど。

...そういえば、かなり以前「ボールは半周分くらい動かなければ、動いたことにならないんだ」なんてことを、競技をやっている連中から聞いたことがあったんだけど、これ、ルール上正しいんだろうか?
「動いた」ってことの、本当の目安をご存知の方は教えてください。