ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

どうすりゃあ 飛ぶんだ?

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あまり理屈で考えるのは得意じゃないんだけど、たまにはどうすりゃもっと飛ぶのか...下手の考えなりにちょっと。

自分じゃもちろん出来ないんだけれど、長年プロの絵を描いてきた立場からの、超無責任な考え。

まず、飛ばすためにはどうすりゃあいいか?
真実の答えは一つ...(のはず)...クラブヘッドのスピードを上げること。
いくら手を早く振ったって、シャフトの先についているヘッドのスピードが上がらなければ、ボールは飛ばない。
じゃあ、どうすればヘッドのスピードが上がるのか。
最大限ヘッドを走らせる動きをした上で、より速く手を振り、より速く身体を回す。

フックボールとスライスボールは、どっちが飛ぶか...ちゃんと捕まえることが出来れば、(フェードやドローであれば)どっちでも変わらないだろう。
ただし、同じ距離を打つとしたら、フェードボールの方が身体への負担は大きい。

スイングとして見たら、フェードからストレートボールに近い球を打つ人は、左のイラストのように身体の近くを手が通る。
対してドロー、フックを打つ人は右のイラストのように手が身体から離れやすい。

安定感は明らかに身体の近くを手が通った方が上。
身体から離れて手が通る場合は、時折ダグフック、チーピンが出やすい...そうなると逆玉のプッシュスライスや右まっすぐなんてのも反動として出てくる。

身体の近くを通るスイングでパワーフェードを打つ人は、実にスイングがシャープで綺麗に見えて俺は大好きなんだけど、腰の切れ(回転の速さ)にかげりが出ると、左まっすぐやただのスライスが出やすくなる。
この「腰の切れ」ってやつ、年を取るとどうしても鈍くなってくるので、それでも打ち続けると腰や背中を痛めることになる。
だから、若いときはフェード、年を取ったらフック打ちが身体に合っている、なんて言われているんだけれど。

その年とってからのフック打ち。
本来の(正しい)フック(ドロー)は、いったんスタンスと平行な飛球線より右に出て、それから中央に帰ってくるボールなんだけど、はっきり言ってフェード打ちスライス打ちだった人にそんなボールを打つのは無理。
そんなボールを打とうとする人はスイングが二度と元に戻らないほど滅茶苦茶になる。

年を取ってからのフック打ちには、クローズに構えてフェースはシャットに飛球線に合わせ、まっすぐ行ってフックする、いわゆる引っかけフック打ちが一番。
身体にも優しく、クローズの度合いによって球筋をコントロールする。
カプルスだってノーマンだって、年を取ったらフック打つときはそうやって打って入るんだから、恥ずかしがる必要もない。
「綺麗な本物のドローボール」なんての打っている人は、本当は1000人に一人くらいしかいないんだから。

何で急にこんな事書き出したかというと、最近見事に腰の切れるフェードを打つ若者を見たから...自分でもやってみて、もう昔の腰のキレは俺には戻ってこないと実感したから。
だから、自分じゃただのスライスと引っかけフックで勝負するしかないな、と。

そうすりゃあ、まだ「もっと飛ぶ!」なんて、若者と勝負できるかも...
...あくまでも、俺の「私感」です、間違ってても知らないよ、と。
(ァ、道具を変える、っていうの今回は無しね...いずれ、また(笑))