ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

まだ紅葉には早いけど...

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毎日の青空が高くなって来た気がする。
もう散歩して汗だくになると言う事もなくなった。
風がもう熱を帯びていなくて、肌に心地よい。

まさにゴルフシーズン...多少無理をしても毎週ラウンドするつもり。
明日の二本オープンが自治会のお仕事の為に参加出来なくなったので、15日にセントラルのニューコースに行く事にした。
距離はないけど奥さんが喜びそうな雰囲気と、ハーフショット練習の成果を見るのにちょうどいいレイアウトなので。


それはそうと、「曲げる」ショットの話の続き。
皆さんの意見はほぼ百%私と同じ意見だった。
ただ、中に何人か「そんなセッティングなんかしない」と言う人も居るようだったけど。

昔、倉本プロに取材してフック・スライスの打ち方を聞いたとき、「フックを打ちたければ、そう思えばいいんです」と言ったのを想い出す。
30を過ぎてからゴルフを始めるような人(私を含めて、以前は大部分がそう言う人達だった)は、そんな事思ったって「ゴルフのボールってヤツはいつも自分が望む方向とは逆に行くもの」と感じてなかっただろうか?
特に野球などの他のスポーツをやっていた人達はそう感じていたはずだ。
地面に落ちてる小さなボールを長い棒の先のちっちゃな金具で打つなんて不自然な動きは、人間が本能的に正しく動けるものじゃない。
倉本と同じように「余計な事を考えなくても、そう打てる」なんて人は、全員子供の頃からゴルフに接していた人たちで、あのゴルフクラブが「重い!」と感じていた人達だ。
我々30過ぎの大人になって始めた人達は、あのゴルフクラブを初めて持ったときに「軽い!」と感じたはず。
クラブが重くてしょうがないと感じていた人(主に非力な子供や女性)は、自然に腕力ではなくクラブヘッドの重さを利用してスイングするようになる....するとボールは自然にフック球になり、スライスになる事はない。
しかし、クラブが軽いと感じてゴルフを始めた人達は、その軽さ故に腕力でどうにでも振れてしまうのでクラブヘッドより腕力で打ちに行く事になり、スライス・引っかけ・チョロにテンプラ、何でもござれのミスのデパートになるのは当然の事。

だから、こうしたシンプルな「曲がり球」を打つ為のセッティングが必要になる。
...しかし、ジャックニクラスは「フックを打ちたければグリップをフックに握ればいい」と言い、ジャンボ尾崎は「同じスタンスでドローもフェードも打てて一人前」と言った。
しかし、ニクラスの言うようにグリップだけを変えて打った人は、フックもスライスもフェアウェイから右左に曲ってトラブルに向かって行くボールしか打てず、自然にはじめのスタンスの方向を右や左に向けなくてはいけなくなる....つまり、あの基本的なボールを曲げるスタンスになるしかなくなるのだ。
そしてジャンボの言う事を信じて同じスタンスからフェードやドローを打とうとした人達は、フェードを打つ時にはフォローで左肘を大きく引くようになり、フックを打つ時はダウンでシャフトを酷く寝かせなければならなくなる....それで思うようなボールをいつも打ててる人は見た事がない。
一発二発はいいボールが出ても、ラウンド中に必ずトンデモボールが出て大トラブルになる。

あれは、ニクラスだから、ジャンボだから出来るのだ。

もう、東北や北海道では紅葉が真っ盛り。
日光のいろは坂もそうなっているようだ。
しかし、関東の低山ではまだまだ早い...単純な赤系統だけで華やかさには欠ける関東平野周辺部の低い山々が、それでも田舎娘の晴れ姿の様に少し恥ずかしがりながら見せてくれる紅葉は、ほっこり暖かく、よく見れば十分に美しい。
多分10月も終わりの頃から、晩秋の太陽の光を浴びてコースを彩ってくれるはずだ。

桜の花と同じように、紅葉も散り際が美しい。