ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

来年から、ウェッジの溝規制!

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一般の人には殆ど知らされていないけど、R&Aの通達によって来年からウェッジやアイアンなどの溝の規制が始まる。
これは凄いことで、正式には今発売中のウェッジ殆ど全部が規制になり、使えなくなる(規制対象外になるウェッジは無いんじゃないかと聞いた。)。

ただし、2010年から規制になるのはプロのみで、2014年からはトップアマの試合でも規制される。
そして一般のアマチュアに規制が来るのは2024年(つまり現在から15年の猶予期間がある)。

この規制には色々な抜け道があって、今の溝のクラブを製造できるのは2009年(つまり今年)一杯、そして今年中に製造したものは以降も販売できる。
つまり一般の人は今の角溝ウェッジはまだまだ使えるということ。
そして15年も同じウェッジを使う人はそうはいないだろうから、その間に自然に規制にあったウェッジに買い換えが進んで、なんの問題も起きないだろうと考えられているらしい。
そこで問題は競技ゴルフを目指している人達はどうするか...いつからアマチュアの試合での規制が始まるか...スコアに直結するウェッジのこと、これは気になるんじゃないだろうか。

なにしろ、新しい規制によるとそれに適合するアイアン、ウェッジは1942年の溝の形だと言うんだから。
それはもちろん、溝の角の角度から形式にまで細かい規制がかかり、今のウェッジは全部ダメ。
そして、1942年頃の溝の容積というのは、今の角溝のウェッジなどの容積より40パーセントも少ないそうで、これによりフェアウェイからのショットと、ラフに行った場合のショットでもスピンに差をつけるのが目的だという。
今のウェッジでは、ラフに行ってもフェアウェイと同じだけのスピンがかかってしまうために、アンフェアだということがそもそものきっかけらしい。

どうなんだろう...15年は使えると言っても、今流行の「角溝」「激スピンウェッジ」「ミーリング加工」なんぞといった売り文句のウェッジが、来年から「プロの世界では本当は違反クラブなんだ」とか「アマでもトップの連中は、もうすぐ使っちゃいけないクラブになるんだ」なんて言いながら、例えば月例やパブ戦なんかで堂々と使っていけるだろうか?
ドライバーの規制の時にも問題になったのは、そういう「2重基準」でプロからトップアマ、そして自分たちまで「同じゴルフ」をプレーしている、という一体感を壊してもいいんだろうか? ということ。
こんな、いくら時間の余裕があるとはいえ、結構厳しい影響が出る規制なのに今あんまり問題になっていないのは、今あるクラブを売り尽くしたいため、なんて事じゃなければいいけど。