ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

前進ティー

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6インチプレースとか、OKパットとか、考えてみれば変なローカルルールがあるけれど、「前進ティー」って言うのも、やっぱりおかしなローカルルールじゃないか?

ただ、楽しむだけのゴルフに「救済処置」としてあるのは、良いと思う。
OBだって本当は、そんなところからは絶対に打てそうもない所に打ち込んだ人を救済する処置なんだし。
同じようにミスショットを繰り返して、ボールがなくなってしまうなんて事になれば、ラウンドが続けられなくなってしまうかも知れないし。
何度も打ち直すことで、後ろの組を何組も待たすようなスロープレーになるのも、困ったものだし。

だけどプレーが遅れてなくて、前の組とも空いていない、後ろの組も待たせていない、なんて時にも「絶対に前進ティーを使って下さい!」っていうコースがあるのはどういうことなんだ?
そりゃあゴルファーによっては、「お!前から打てるんなら、前がいいや」なんて人もいるし「自信がないから、前進があって良かった」なんて人もいるだろうけど、「このコースと真剣勝負したい」とか「自分の本当の実力を知りたい」とか「緊張感の中で練習してきたショットが打てるか?」なんて事を考えてプレーしている人もいるはず。

それを上の絵のように、絶対に打ち直しても届かない様な、350ヤード以上先に前進ティーがあったり、池のずっと先に前進ティーがあったりするのは...インチキだろう。
430ヤードのホールで、前進ティーから残り100ヤード...「お!ウェッジで乗るぞ」なんて喜んでいる場合じゃないと思うんだけど。

これは駅伝で言えば、制限時間に間に合わなかったチームの「繰り上げスタート」と同じだろうよ。
そのスコアは正規の(タスキを繋いだ)スコアではなくて、繰り上げスタートの(同じ繋いだタスキではなくて)仮のタスキでの記録になってしまうだろう?

俺は別に混んでもいなくてコースの状態も普通なのに、ローカルルールで絶対に前進ティーを使わなくてはいけない様な(ゼネラルルール通りに打ち直しさせてくれない)場合は、そのラウンドスコアはインチキだと思って、捨ててしまう。
いくら叩いても選べるなら(後ろを待たせていないなら)、ゼネラルルール通りの処置をさせてもらいたいと思う。
これは別に気取っているわけではなく、ゴルフを楽しむ世界の人々と同じ「遊び」をしたいから。
じゃなくては、本で読んだり、ニュースで見たりするような「ゴルフ」を自分が「遊んでる」とは思えなくなるもの。

一緒に回っている古いゴルフ仲間なんかが、ルール通りに打つことも出来るのに、池の向こう側の前進ティーを使ってピン側に寄せて、「もうけた!池に入れてパーだぞ」なんて喜んでいるのを見ると、ちょっと残念な気持ちになる。

ローカルルールもルールだけれど、やっぱり、それは「本当の」ゴルフじゃないんじゃない?