ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

プロゴルファー考...1

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昨日久しぶりに練習場に行ったとき、小学校低学年と見える子供二人を連れて、親子4人が練習している姿を見かけた。
父親も母親もそんなに上手いとは見えなかったが、練習の合間に子供には素質があるので、「将来プロゴルファーにしたい」なんて声が聞こえてきた。
見れば、兄の方は小学校2ー3年くらい、妹の方は1年か幼稚園かというくらいだが、ちゃんと子供用のクラブをそれぞれハーフセット揃えていて、それなりにボールに当てている。
多分レッスンプロについているのか、子供用のゴルフスクールに通っているのだろう、練習の仕方は妙に慣れていて子供らしくない。

しかし...これから中学校、高校とゴルフをやっていくとしたら、普通のサラリーマンじゃとても負担しきれないくらいの金がかかるはず...それも兄妹二人にやらせるとしたら、夫婦共稼ぎしてもとても足りなくなると思うんだけど。
少し前の話だけれど、大学ゴルフ部で普通の試合に出たり練習ラウンドをするだけで、月平均30万は掛かると聞いた。

身近な話では、シングルハンデでバリバリとゴルフをやっていた男が、中学でゴルフを始めた息子がプロになりたいというのを聞いて、持っていた3枚の会員権を全部売り、車も軽に替え、自分はすっかりゴルフをやめて息子につぎ込んだ、ということがあった。
それでどうなったかというと、結局息子はプロテストを通らなかった、という。
その結果については本人達が納得してやったことだから、どういうことになっても後悔はないと思うんだけど、普通の家庭の子供がプロゴルファーを目指すと、それだけの覚悟が必要になるのが現実だ。

勿論、早いうちにゴルフ場に研修生として入って、働きながらプロを目指すという道もあるんだけど。

ただ、俺が長いゴルフの仕事の過程で見てきた「プロゴルファー」という職業、他の色々なプロスポーツと比べて「甘いもんじゃない」、むしろ「一番厳しいプロスポーツ」だと思うんだけど...

(続く)