ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

08年日本オープン

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日本オープン、というのは日本のナショナルオープンなんだから、もっともっと興奮してもいいことなんだけど...
何とか石川遼というニューフェイスの魅力だけで、盛り上がっているように感じられる。

その責任の多くの部分は、今回優勝した片山にあると思う。
勿論、片山個人が「悪い」と言っているのではない。
片山をはじめとした賞金ランク上位の若い選手達全てが、「日本男子プロツアー」の魅力を無くさせているのだ。

日本でゴルフブームが起きる時というのは、必ず誰かその当時の日本の第一人者や上り坂にある選手が、世界の超一流選手に対して「勝つ」か「名勝負」をした時なのだ。
ろくに海外の試合が日本に紹介されてない時さえそうだった。
今のように海外の試合が殆ど日本でも見られるようになったら、我々一般のゴルファーは日本の代表選手が、例えばタイガーやミケルソンやバッバ・ワトソンや蜘蛛男と対等に渡り合うところが見たいのだ。

それが最近のように、日本の賞金王が世界では全く通用せずに予選落ちや,棄権やらの言い訳ばかりしているのを聞くと、本当に失望する。
日本で何勝しようが関係ない、我々の見たいのはそういうプロが、海外で勝つ姿なのだ。
今田のように、日本で実績がなくたって、アメリカのツアーで勝てば拍手喝采するし、今田のプレーを見てみたいと思う。
日本での優勝シーンは、同時に「これが世界の舞台であったなら」と考え、比べてしまうのだ。

プロの技術がどのくらい高いものかと言うことは、こういう仕事が長い俺は十分知っている。
でも、だからこそ「日本」で満足せずに目標は「世界」に置いて欲しいのだ。
幸いゴルフというゲームは、体重別でも身長別でも泣く、試合開始時点でのハンデの差はない。
タイガーだって誰だって、スタート時点でアンダーパーじゃないんだ。
体力って面じゃ、コーリー・ペイビンだって、ジェフ・スルーマンだって日本人より小さいくらいだ。
俺は日本での100勝よりも、アメリカでの1勝を見たい。
日本のプロと名の付くゴルファーは、国内何勝なんかより、どうか俺たちのそんな夢を叶えて欲しい。

2位に入った石川遼、日本が目標なんて言わないでくれ.世界は門を開いて待っている。
...しかし、あのスイング、腰に負担が掛からないのかな...今のうちから良いコーチと、良いトレーナーが絶対必要だと思うんだけど。