ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

全米オープン4日目

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プレーオフになっちゃいましたねえ。
まあ、こうなれば明日のプレイオフはタイガーの圧勝になるんだろうなあ...

それにしてもタイガーの最終ホールのあの騒ぎは見てられなかった。
ファンの人にはたまらないんだろうなあ、あのガッツポーズに叫びにアクション...俺には醜い姿としか感じられなかった。

タイガーがプロになりたての頃、若さとチャレンジという意味もあってあの態度は新鮮だった。
一打一打に喜怒哀楽を表し、挑戦する姿はそれなりに好感を持っていた。

だが、今は30歳を超え、メジャーで10勝以上の実績を上げ、自他共に許すゴルフ界のトップになっている。
それが一打一打にまだあからさまな感情を表す。
特にミスしたときの不愉快な顔は、俺なんかは見ていてこちらも不愉快になる。
それに最近は時として、それを周りのせいにするような表情が見える。
観客の小さな音や動きに、睨みつけるようにしてから仕切り直す。
足が手術した後で痛いのもわかる...でもプロがそれを現してはいかんだろう。
ましてや悪いショットの時に痛がったそぶりを見せ、良いショットの時にはそんな顔はしない。
ミスすればクラブに当たり、ライに当たり、なにやら不愉快そうな顔でぶつぶつ言っている。

俺はゴルフって「痩せ我慢」することが美学のゲームだと思っている。
ミスしても態度に出さない、痛くてもそれは他人にわからないようにする、アンラッキーな目にあっても笑って耐える、スコアが悪くなっても絶対に投げない、どんなときでも同伴競技者の迷惑にならないように考える...等々、自分じゃ全然出来ないことだけど、やがてはそんなゴルファーになりたいと思っている。
だが、世界一といわれるタイガーの態度は、そんなものの正反対。

ロッコ・ミディエイトの笑い顔でごまかしている緊張や、ミスへの怒りの方が共感できる。

でも、またこれで、巷のゴルフ場では何かを決める度に、あの派手なガッツポーズを真似する自称「アスリートゴルファー」が大量発生するんだろうなあ...ああいやだいやだ。