ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

さて...さて、と...

なんとか10日間輸血せずにヘモグロビン値が8以上になってはいるが...
LD値が上がり始めてヘモグロビン値も8を切るようにジリジリと落ち始めている。

一昔前だったら、こうなった後重度の貧血で動きにくくなり、やがて心不全を起こして静かに消えて行くのが人の一生だったんだろうなあ、なんて思う。
だけど今は医学の進歩によって、患者の望みの人生の先延ばしがいくつかは叶えられるようになったらしい。
もちろんまだ「完治」する治療法が無い以上、あくまで「延命処置」の範囲での話だが。

で、その「伸ばしてもらった人生の間に何をするか?」が問題なわけだが、多くの人は延ばしてもらった人生をさらに延ばすために殊更安静におとなしく過ごすらしい。

その話を聞いて考える...せっかく延ばしてもらった人生に「何もしない」じゃもったいない。


が...さて、だ。
「俺のやりたいことってナンジャラホイ?」,,,真面目な話。
ここで出てくる答えが、それぞれの人生に対する「解答」だと思うんだよね。

人によって、「センチメンタルジャーニーに出る」、とか「会いたかった人に会う」とか、「やり残したことを仕上げる」とか、「いらないものを全部捨てる」とか、冷静に自分の人生を考えた結果は違うだろう。

「じゃあ、俺は?」が、ちょっと困る。
俺の今生の人生には悔いは全く無く、むしろ感謝ばっかりなんで...
大それた夢も望みも何にも無い。
今の俗物即物的軽薄な俺の頭には、「やりたいこと」イコール「うまい酒と摘みで一杯」と「球打ち散歩」しか浮かばない。
せっかく延ばしてもらった人生だってのに、俺の望みはこれしか無い...


つくづく俺は幸せだったという事だ。

 

,,,あの、有楽町ガード下の「焼き鳥と二級酒で一杯」から始まった俺の人生に乾杯!!
...なんてカッコつけて書いた後で、「でも、そこから今の俺まではラッキーに恵まれただけの命懸けのジェットコースター人生だったよな」、なんて事を思い出す。
奥さんと娘二人を背中に背負って、「努力・才能は当たり前の、後は運任せ」なるフリーのイラストレーター生活を、俺は50年以上ヒーハー乗り切った。

そんな生活を70過ぎてもまだやってるなんて...俺って十分立派じゃね?