ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

「下手の考え」失敗で、もっと考えた(笑)

2日にハーフコンペに行ってきた。
場所は栃木の北部で、「冬は寒い」場所。
1日の雨で寒気が入ってくるという天気予報は、2日の天気を(最低気温)0度〜(最高気温)10度と言っていた。
まさに最初に不整脈の発作が起きたような気温だ。

 

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もちろん、この地方ではこの気温通りだと地面は凍りつき、ティーグランドにティーは刺さらず、グリーンに直接行ったボールは「ナイスオン!」の掛け声の後「コーン」と弾んで奥に消えてい行く季節。

 

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だから、考えた。
まさに「下手の考え」...いいアイアデアだと思ったんだけどね。
で、

 

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タッド・モアの現代ヒッコリークラブのセットは、以前仕事をした出版社にあった試打用セットを、原稿料の代わりに貰うことで交渉成立したクラブ。
現代に生産されたヒッコリークラブらしく、ヒッコリーシャフトの太さが俺の持っている百年もののヒッコリークラブの倍近くある。
いかにも「ぶっとい」という感じで、昔のヒッコリークラブの様な繊細さは全く感じない。
多分、現代の重く硬いボールの衝撃に耐えられる様に、全体に重く頑丈そうに作ってある。
ウッドは重く普通のシャフトと動きが違い、自分の感覚では鈍重で独特のしなりが難しい。
ただ、アイアンには後年ジーン・サラゼンが一般的にした「バウンス」がついていて、いわゆる「ソールを滑らせて」打つことが出来る。

俺にとっては、このセットのクラブは百年もののクラブの補助としての立場だったので、このクラブだけでラウンドは初めてだった。

それが、

 

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という結果になった。
まあ、サンドウェッジの代わりのニブリックとか、ティーショット用の1w・3wやクリークは使っていたから、こんなことは予想できたんだけど...
  
正直、百年もののヒッコリークラブを気を使いながら打っている方が俺には遥かに楽しかった。
何回(何十回?)かに一回のナイスショットの時の打感が、自分的には百倍は違うのだ。
現代もののヒッコリークラブは、俺には全てが鈍い。
もちろん俺の個人的な感覚だから、人によって違うとは思うんだけど...

現代物のボールを使うと飛距離はそれほど他の人と変わらない。
スピンも普通にかかる。
という事は、ゴルフの道具で「進化」と呼ばれるものの殆どは「ボールの進化」だったんじゃない?

だから、考えた...これがこんなものならば、どうせなら自分の以前使っていた現代クラブでやった方が楽しいんじゃない?
楽だし、俺の言う事聞くし、飛距離もわかっているし、易しいし打感もずっと良い。

俺は、百年もののクラブと、腐った糸巻きボールでのゴルフに感動したんだ。
そんなことに改めて気がついた。
糸巻きボールの、それもスモールサイズのボールが当たると最高に気持ちが良いのは、そもそも昔のヒッコリークラブを作っていたのがイギリスの、後年アメリカサイズのラージボールに統一される前の時代のクラブだから。

今後は、浮気をしないで百年もののヒッコリーゴルフを楽しむとする。
そしてタッド・モアの現代ヒッコリークラブは、バンカーや深いラフ、ライの悪いコースや悪天候の影響がある場合にピンチヒッター的に使う。
生きている間の俺の、楽しみスタイル決定だ。

 

 


...昨日のコンペは組み合わせが最低だった(滅多にないことだけど)。
3人が自分のボールだけを見て歩き、他人のボールは一切探さず、だれかが後ろで打つときにも平気での自分のボールのところに行く(グリーン上でも)。
で、打つときに「打ちますよ!」と声をかける事、ハーフに8回以上...一瞬「ぶつけてやろうか」なんて悪魔の声が囁いたりして(笑)。
道具の打感は悪いし、酷い組み合わせだったし、ボールは無くすし大叩きはするし、新ペリもまたしても1番違いで参加賞だったし...ただ、朝は寒かったが昼間は予想以上に暖かくなり、パットの調子が良かったのが救い。

 

 


まあ、こんなこともあるかな...の19ラウンド目終了。
次はいよいよ目標の20ラウンド目...来週暖かいといいな。