ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

高齢者運転講習、だってさ

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7月はじめにハガキが来ていた。
「高齢者運転講習を受けてください」だって。
今度の免許更新で70歳になるので、この講習を受けなければ免許更新ができないらしい。

自分自身で「70歳」になるってことが信じられないのに、こうした諸処の手続きによって俺は「老人」という事を嫌でも認めざるを得なくなっていくんだろうな...なんて気持ちで放っておいた。
...がしかし、どっちみち「11月の更新日までには受けなくちゃいけないなら、近所の運転教習所でとっとと受けちまえ」と思い直して講習予約の電話をした。
と、驚いたことに予約は7月の時点で最短10月になるんだと...「えっ、そんなに予約が混んでるの?」と驚いて改めて気がつく、俺たち団塊の世代の人数の多さ。
いい奴が何人も死んじまってるのに、残ってる同じ世代の人間はまだまだえらく沢山居るってことだ。
「なんだ、それでも11月の更新日までに間に合うなら良いか」とひとまず電話を切ろうとしたら、相手の女性が「あ、ちょっと待って下さい。急で御無理でしょうけど、今日一人ドタキャンが出ましたので、今日なら講習受けられますが...無理ですよね?」
ところが、この教習所は歩いて行ける距離なので、すぐに「じゃ、今日受けます!」というと「よかった、助かりました。」「いえいえ、こちらこそ助かりました」で、すぐに用意して教習所へ。

年齢が75歳以上の人は認知症のテストを受けるらしいが、それ以前の人はビデオなどの講習を受けてから実車テストをして、その後適性検査をするという流れ。

実車講習は教習所の車に乗って教官の言う通りに車を走らせるのだが、俺はこれはノーミスで終了。
一人が運転している時に、教官が助手席、後の二人は後部座席に乗って講習を受けるのだが...同じグループの男性は縁石乗り上げ、女性は一時停止違反や縁石乗り上げなどのミスをしていたが、この講習は受けることが大事とかで実車講習の際の結果が知らされることは無かった。
俺なんかとしては、運転の傾向からこういうミスに気をつけた方がい良いとか、こういう違反をしがちになるとか、こういう事故を起こす確率が高いから注意しろとかいう助言が聞きたかったんだけど。

そのあとは適性検査...視野の広さとか、動体視力だとか、明るさへの対応とか。
ただ、動体視力の時に眼のピントが合わないのが気になった...動体視力には昔から自信があったんだけど、この検査はくるくる回る輪っかがこちらに向かって来て、いつその切れ目がどこを向いているかを答えるのだが、輪っかはちゃんと見えていても老眼だか乱視のせいか非常に見にくい。
勿論合格ではあったけど、老眼鏡をかければもっとすぐに見えたんじゃないかと(勿論運転中は老眼鏡は書けないけど)。
この出席者たちの中では俺が一番スムーズに運転していたけれど、安全に長く運転するためには「俺はもう老人だ」と自覚することも必要なのかな...とも思う。


団塊の世代の方々よ...いつの間にかずいぶん長く生きて来てしまったんだなあ、俺たちは。