ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

天気が...悪けりゃ

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最近の俺の「個人的楽しみゴルフ」は、天気予報が悪い日は絶対に避けて予約するので、ずっとヒッコリークラブで遊べてた。
先日の仕事関係でのゴルフもスタート前と終わりにちょっとだけ降られたが、天気予報は良かったのでヒッコリーゴルフを楽しめた(その代わりに花粉にやられてしまったが)。

しかし、11日に開催される3ヶ月に一回の漫画家コンペ「バレンタインカップ」は、ずっと天気が雨予報。
個人ならキャンセルするけれど、長い付き合いのこのコンペは(たとえ雨具を持っていなくても)基本参加するのが前提。
天気予報では前の日から雨が降り、その雨が当日も残るんだとか...まだ枯芝の河川敷で下が濡れて地面は当然グチャグチャだろう悪いライでは、ヒッコリークラブは破損する可能性が高い。

で、止むを得ず以前使っていた現代クラブを埃を払って引っ張り出して使うことにした。
半年ぶりか...久し振りに触れる現代クラブはヒッコリークラブとは全然違う感触で、ちゃんと当たるかどうかの自信がない。
遊びのゴルフもある程度当たらなくては楽しむことも出来やしないので、今年2度目の練習場に行ってきた。
ただ、1回目はヒッコリークラブで「そっと」百球ばかり打っていただけなので、普通に打つ練習はどのくらい久し振りなのか記憶に無い。

改めて(マイクラブながら)現代クラブで打ってみると、感じるのは「軽い」「硬い」「壊れそうも無い」「よく飛ぶ」と言う感じ。
不思議なことに打っていくに連れて「もっと速く」「もっとしっかり」「もっと遠くへ」なんて気持ちが湧いてくる。
ボールとクラブが当たった時の金属音は、なぜか体と気持ちに余計な力を入れさせる。
ボールとフェースが当たった瞬間は、ヒッコリークラブの「そっとボールを運ぶような」イメージと違って、怒りに任せて「拳骨でボールを引っ叩く」ようなイメージと感じる。

だから、練習をしていくうちに「もっと飛ばしたい!」「もっと強く振りたい」「もっと速く振らなくちゃ」「もっとしっかりボールを捕まえなくちゃ」なんて言う気持ちが強くなる。
で、ブンブン・ガンガン・バチンバチンと大汗をかいてクラブをぶん回す事になる。
自分のそんな状態に気がついて、苦笑いして周りを見渡せば...確かにこの日はそれほど寒くは無かったが、前の人も後ろの人もシャツ姿になって息を荒くして「エイ!コラ!」「クソ!」なんて言いながら必死の形相でクラブを振り回している。
離れた席に居た古い顔見知りの男も、なんとTシャツ一枚に汗シミを作りながらクラブをぶん回している。
(彼らのほとんどは、「1時間打ちっぱなし」で150球あまりを打った俺が来る前から帰った後まで、ずっとボールを打ち続けていた)

ああ、確かにね...それだけ動けば運動不足の解消にはなるだろね。
それで、彼らが満足しているならいい事だよね...彼ら全員が見た目60歳以上の人ばかりだったし。

俺はといえば「こりゃいけねえや、今のクラブ(といっても俺の現代クラブはいずれも10年以上前のものだけど)は、勝手に力が入っちまう」「やっぱり、俺のしたいゴルフはヒッコリークラブの方がいいなあ」
それにやっぱり、ヒッコリークラブと違って今のクラブでのショットはミスすると腹が立ってくる...これは不思議なことだが、なんで現代クラブで打つと謙虚さがなくなってくるんだろう?
「あそこまで(あれ以上?)飛ぶはずだ」
「こういう球が出るはずだ」
「こんなミスは出ないはずだ」
とか、なにやら科学的かつ合理的かつ誇大妄想的な宣伝文句に洗脳されているためか?

雨の日だから止むを得ず使う、以前の俺の現代クラブでそんな気持ちになるのは絶対に嫌だ...ならばそうした宣伝文句に反する使い方をすれば、謙虚な気持ちで遊べるだろう。
ならば、悪いライのゴルフ用のパンチショットで通して遊ぼうか?
悪いライで泥だらけのボールじゃひん曲げようとしても曲がらないだろうし、綺麗な攻め方とか言って怒りまくるのもアホらしい。
ここは、不器用にオール・ドッカンパンチショットでヒッコリーゴルフとは全然違うゴルフにすれば、いつものヒッコリーゴルフにも影響は出ないだろう。

方針決定。
ボールは安い現代ツーピースボールで十分、雨予報の河川敷だしスピンも転がりもへったくれも関係ないし、糸巻きじゃあ勿体無い。

今日は力が入っちまった練習の後遺症で、あちこち筋肉痛。