ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

今年の桜

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もう4月だ!
本当にまあ、時の流れるのは腹がたつほど速い。
もう一年の4分の一が過ぎちゃったんだぜ...ついこの前一年が始まったばかりだってのに。

それで日本の時を象徴する花、桜の季節が今真っ盛り。
もうすでに散り始めているけど、こんな具合に日本人は桜とハグして別れを味わう。
涼しい夜の屋台は、それなりに、それぞれに、桜を惜しんで明るく華やぐ。
そこに、最近は聞き慣れない言葉も飛び交って。

桜の散り際の花吹雪は、やはりこの世の事とは思えぬほどに美しく、埃をかぶりカビの生えてしまった感性を吹き払ってくれる。
問題は、この綺麗になった(はずの)感性が長続きしない事。


さて、ここで「私の中の」桜の名所。
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橋の名は「念仏橋」。
その橋の渡り口の両側には、かなりの樹齢の古い桜の大木が2本。
毎年満開の桜はこの辺りでは一番たくさんの花が咲く。
昼間はどうって事のない普通の橋だけど、夜は違う。

言い伝えによると、夜の人が寝静まる時間にはこの橋はあの世とこの世をつなぐ橋になるんだとか。
だから、そんな時間にこちらから橋を渡って行くと、「もうこの世に戻ってこれないから気をつけろ」...と。
渡ってしまった世界、それは「あの世」とも「過去の世界」とも言われている。
そして、もしどうしても渡らなくてはならない時には、「念仏を唱えながら渡るべし」と。
そうすれば、この世界のあちら側に渡れるらしい。

だから、この橋の名は「念仏橋」という名前になった。







(もちろん、今日は4月1日です。)