ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

もう10月

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9月は雨ばっかりだった様な気がする。

「9月からは」と思っていたゴルフは、月初めのコンペで2ラウンド、30日のヒッコリーラウンドで3ラウンド目だった。
この10月は、明日が漫画家コンペで1ラウンドの予定はあるが、その後は無い。
どうせ自分でラウンドする時には、週間天気予報を見てから「絶対に雨の降らない日」を選ぶから、直前にならないと予定は決まらないので、予定を立てようも無いのだが。

ゆっくりと酒を楽しむ機会も減った。
以前...といっっても、もう15年以上前になってしまうのか。
必ず週に1回は都内に出て、打ち合わせと称して酒を飲む機会があったけど...今じゃ全ての仕事はネット経由で済んでしまうのでそう言う理由での飲み会はなくなったし、なによりそんな編集者兼飲み仲間が定年を過ぎてみんないなくなってしまった。
その上、ずっと馴染んで来た「居心地の良い飲み屋」が全部なくなってしまった。
それぞれの居酒屋やビアホールの長い付き合いのオヤジ達は、高齢の為とか親の世話とか病気の為とかで殆どが店を閉めて行った。
そうではない店も馴染みのオヤジが亡くなったりすると、その店は以前と同じように「居心地の良い空間」ではなくなってしまう。
「馴染みの店」がいつか無くなるなんて、酒飲みに通っていた頃には考えもしなかった。

そして、出版社や新聞社が斜陽産業なんて言われるようになると、仕事は忙しくても稼ぎはぐっと減ってしまって、経済的にも生活は厳しくなって行く。
周りを見ていても、こんな業界で優雅に暮らしている者は少ない。

まあそれでも、それほどの苦労もせずにこうして生き伸びて来て、今こんな考えで生きて行ける事は「類い稀なる幸運に恵まれた事」だと、素直に感謝したい。
まだ、俺にも秋らしい風に旨いキリマンジャロを楽しんで、空や星を眺める余裕はある。
功成り名を遂げずとも、無名で遊び歩ける自由がある。
貯金は無いけど、借金も無いし(笑)。

娘二人が無事育って、その幼い頃の楽しい思い出を山ほどプレゼントされた。
山坂はあっても仕事は続いて、餓えずになんとか食べて来れた。
仕事のおかげでゴルフに出会い、ゲームの面白さと人との出会いの機会を多く作ってくれた。
今ある付き合いの殆ど全てがこのゴルフのおかげ、と言うのは考えてみれば凄い事。

うちの親父が死んだ年まであとわずか。
そろそろ終わり方も考えなくちゃな。



10月は、そんな季節かな。