ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ヒッコリーゴルフでのエースウッド

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今日から9月。
これから12月初めくらい迄が、最高のゴルフシーズンと言える。
春から夏前迄のシーズンは、気候は良いけれど芝の生育がまだ追いつかず、コースの状態はこれから冬迄の方がずっと良い季節になる。

さて、何度も書いている事だけど、このヒッコリークラブを使ったゴルフは私個人の楽しみで、実に楽しく素晴らしいものなんだけど皆さんにはお薦め出来ない(本当はみんなに薦めたいのに)。
なぜなら、使う道具を手に入れるのが難しいから。
(クラブはもちろん、ボールも古い糸巻きボールのSサイズが良いと思うのだが、それも数十年以上前に生産は終了したため、残っているモノは少ない)。
幸い自分はネットオク等でそれらを非常に安く手に入れる事が出来たので、こうして遊ぶ事が出来るのだけど...それは運も左右するので万人向けではない。
今現在ネット等に出ているのはヒッコリークラブ1本で5000円くらいが多いだろう。
飾ったりコレクションするのが目的なら、1本が5000円だろうが1万円を超えるモノだろうが気に入ったモノを買えば良い。
しかし、実際に使う事を目的にするなら、私は1本5千円を超えるクラブは買ってはいけないと断言しておく(私が手に入れたモノは平均するとアイアン1本2~3千円くらい)。
もちろん今でも作られている新品ならば問題は無い(これは1本1万円以上するが)。
しかし、もう数十年から100年以上前に作られたクラブで遊ぼうとする私の様な者は、5千円を超える様なクラブを買ってもがっかりする事が多いと思う...私にしても買い集めたクラブの3分の1は「実際のプレーには(ハーフショットでも)使えない状態のモノだった。
そして3分の1は、そのままでフルショットさえしなければ使えそうなもの。
残り3分の1は、エポキシを使ったり色々と補修をしてなんとか使える(かも知れない)状態になるもの...それも実際にボールを打ってみないと判断出来ないが。
この前の私の様に、「使える」と判断したクラブがたった1発で折れる事だって結構あるし。
ネット等で見つけるならヤフオクよりe-bayの方がいいモノが見つけやすいが、これは英語が出来ないと難しそうなので私はやっていない。
私の場合は1年かけてヤフオクで探し集めて、一応狙った種類のクラブを2本ずつ以上集める事が出来たので、収集はこれで終わりにするつもり(そうしないとコレクターになりそうだし)。
この2本というのは、何時折れるか判らない為の予備として。

で、集めたクラブの中から決めたエースウッド(多分ドライバーじゃないから)が、このGeorge Kirbyのスペシャルウッド。
George Kirbyは、1897年カナダ生まれで、1919年に英国でプロになっている。
1920年(Deal)と1924年(Hoylake)のThe Openに出場していて、1950年没。
この死去当時、「世界最長ホールインワン記録370y」と言うタイトルを持っていた。
その名のクラブ工房もあったようだが、このクラブがそこで作られたモノかあるいは名前だけを冠したモノかは調べたが判らなかった。
形はスチールシャフトパーシモン時代に近く、フェースにもラウンドがつけられているのでヒッコリーシャフト時代の最後の時代のモノだと思われる。
シャフトの長さは40インチ程でロフトも多いように見えるので多分ブラッシーだろう。
これがハーフスイングで打ちやすく、やや強めのハーフスイングで糸巻きスモールボールでキャリー200y近く飛ぶ。
方向性も打った感触も気持ち良く、壊れる迄使いたい気に入ったクラブだ。



自分のこれからのゴルフの半分以上は、このヒッコリーゴルフになる...ひょっとすると全部になるかも知れない。
でも、残りのゴルフ人生が今迄よりずっと楽しみになって来たのは事実。
なんたって、あのラウンド前のワクワク感が久しぶりに蘇って来たもの。